ロレッタブログ

Beautiful Covers ジャケガイノススメ - 2006.06.29

昨夜は、Surf’s Up Designというデザイナーズユニットとして活躍中の友人、音楽ライター・土橋一夫さんとデザイナー・高瀬康一さんによるヴィジュアル・ブック`Beautiful Covers ジャケガイノススメ`発売記念スペシャルDJパーティーが六本木青山ブックセンターであったので、出かけてきました。

`ジャケガイノススメ Beautiful Covers`
思わず「ジャケ買い」してしまいそうな美しいジャケットで、内容もおすすめのアナログ盤をオール・カラーで500点掲載。
音楽好きなら誰でも体験したことのある「ジャケ買い」をキーワードに様々なジャンルの素敵なレコードを紹介しています。
ちなみに、私もレコードを提供したので、クレジットに名前が載っているのです。こういうのって、何回体験しても、嬉しいものですね~。
今回の発売に合わせ、初めてレコードからCD化されたものもいくつかあります。素敵な音楽なのに、いままでレコードしかなかったために聴く機会に恵まれなかったものが、CD化で手に届きやすく、身近に聴けるようになったというのはすばらしいですね!
そして、50年代~60年代のクラシカルかつキュートなスタイルは、今見ても新鮮で、とっても可愛い!!
メイクアップの道具も、製品も、今よりはるかに劣っていたはずの昔。
それなのに、この時代の女性がこんなにも美しく綺麗なのは、きっと鏡に向かうその姿勢が、一筆一筆を大切に、繊細な注意と集中力で真剣にメイクしていたからかも。
メイクアップとは、製品の機能性に伴い、使いやすくかつ発色がよくなれば、より簡単に綺麗になれる、というわけではなくて、とどのつまりは、自己の心に描くイメージをいかに手先に集中させて具現化していくか。そのためのイマジネーションと集中力こそが決め手、と思います。
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店内奥のターンテーブルにてレコードを掛けつつ語る二人のゲストは、現在はレーベル・プロデューサーとして活躍、過去には細野晴臣さんや山下達郎さんのマネージャーとしても活躍されていた長門芳郎さんと、元ピチカートファイヴの鴨宮諒さん。
途中、サエキけんぞうさんも特別ゲストで参加されていました。
いつも彼らの事務所を訪ねてはサエキさんを見かけるので、私には特別な感じがしなかったのですが。(笑)
インターネットの飛躍的な発達と普及により、大量に情報が流通、簡単に入手できるようになりましたが、その一方で、レコードの表紙を飾る印象的な写真に魅かれ、思わず購入してしまう。
そして、自宅でレコードに針を落とした瞬間、予想をはるかに上回るすばらしいメロディが流れ出した、その感動。
土橋さんの言葉に強く共感。
「自分自身の直感を頼りに、想像し、考える、いわば「余白の部分を楽しむ」というような余裕を持った音楽に対する接し方が減ってきている気もします。 ジャケガイ・・・これはまさに情報化社会の今だからこそ忘れたくない、自分のインスピレーションを信じた音楽への接し方だと思います。見掛け倒しではなく内容も優れたレコードは、きっと手にされた瞬間、針を落とされた瞬間から、新たな刺激や期待とともに、私たちの心に入り込んでいきます。」
きっとそれは、心にも余裕がなければできないこと。
余白の部分を想像力で楽しみ、ふくらませ、自身の直感を信じ、磨くこと。
決して忘れたくない無くしたくない、心のゆとりですね。