ロレッタブログ

ハッピージェネレーション - 2007.02.19


17世紀のオランダは、珍しいチューリップをめぐり、大恐慌に陥ったというチューリップバブル時代。
当時、最も貴重で高価だったという‘センペル・アウグストゥス(↓拾ってきた画像。でもあんまり綺麗じゃない)‘とそっくりだという‘ハッピージェネレーション‘。
‘センペル・アウグストゥス‘の意味は‘無窮の皇帝‘。品種は12株しか存在しなかったため、極めて稀少で、愛と美の女神アフロディテにたとえられ、なんと約1万ギルダーの値が付けられたとのこと!
ちなみに1万ギルダーは、当時5人家族が一生生活してゆける金額だそうで・・・。
この珍しい斑入りのチューリップは、実はウィルスによるモザイク病の花だったのですが、その事実が分かったのはチューリップ狂時代のずっと後世のことだったのだとか。

赤と白、となると一見ビビッドで強い印象かと思ったのですが、赤が細く筆で描かれたマーブルのように入っていて、白く縁取りされたような葉も、とーってもかわいい。

開いたら、中はこんなに鮮やかな黄色!

なんて能天気な名前、でもたしかにその通り、と思うほどハッピーな花姿。
「たまにいる変な名前の競走馬みたいですねー!」とお客様も大笑い。(笑)
太陽に向かって、「わー!」と口を大きくあけるように花開きます。
あまりの開きように、トリートメントルームに入っては驚かされる春の一日なのでした。