ロレッタブログ

香り遍歴 - 2007.08.26

ELLEを読み返してみたら、ケイト・ウィンスレットが‘トレゾァ‘のミューズに抜擢されたというニュースが。
ランコムの傑作ともいえる‘トレゾァ‘のイメージキャラクターは祖母にイングリッド・バーグマンを持つイザベラ・ロッセリーニが長く務めていたのですが、次なるトレゾァを演出するのはケイト・ウィンスレットとは、ちょっと意外。
桃や杏、アンバーにバニラ、白檀、ヘリオトロープ、そしてアイリスの香りというランコムの名香。
高校生の頃、最も愛用していた香りでした。
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ある日、「いつもつけている香りがすごくいい香りだから私も欲しいけど、でも私にはちょっとまだ重いというか似合わない感じもしてて・・・何か良いの知らない?」
という級友に
「じゃあコーセーから最近出たばかりの‘フォーチュン‘というのがトレゾァにすごく似ているよ。でも、もう少し軽めで昼間からでも気にせずつけられる、トレゾァほど重くもないから、あなたがきっと探している香りだと思うよ。」とすすめたのでした。
その当時は何も知らずに、ただ純粋に「香り立ちがとても似ている」と感じていて、彼女もとても気に入ってくれたのですが、その2つを作ったのは伝説的調香師ソフィア・グロスマンだったと知ったのはそれから10年も過ぎた頃。
同じ調香師だからどおりで共通点も多かったわけだ、と驚きとともに納得。
当時のランコムは、スキンケアでは‘ガラティス‘と‘ビファシル‘が特に有名で、マスカラは‘エタニシル‘が出る直前だったかと。
今のようにマスカラや香水‘ミラク‘などのヒット商品が誕生する以前でした。

もはや国内流通もほとんど無い稀少な香りになってしまいましたが、トレゾアの前に愛用していたのは‘オー・デ・ランコム‘ 。
やっと探し出した画像は、ライムグリーンですが、当時のラベルはもっと緑色が濃かったはず。
キャップをはずすと、大量に出るんですよね。
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みずみずしいシトラスの香り立ちから、上品でさわやかなフローラルの香りに変化して、気軽にたっぷりつけられるところが、夏にぴったりだったのでした。
トップノート:ベルガモット、レモン、マンダリン、プチグレイン、バジル
ミドルノート:ローズ、ジャスミン、リリーオブザバレー、オリス、イランイラン、カーネーション
ラストノート:ベチバー、サンタルウッド、オークモス、ムスク、シスタス、アンバー