ロレッタブログ

正しいスキンケア事典/共著本の趣旨・紫外線吸収剤について。 - 2010.10.27

正しいスキンケア事典 / 高橋書店
元化粧品開発者であり、現在はフリーのビューティーサイエンティストとして活躍中の岡部美代治さん、皮膚科医の吉木伸子先生、管理栄養士の小田真規子先生の3人の共著本です。
ロレッタのお客様にも、既に購入なさった方が何人かいらっしゃいました。

アルビオンで製品開発を手掛けていらっしゃった岡部さんとは、2年前セミナーに参加させていただいて以来良くしていただいているので、私も出版されてすぐに読みました。
コンセプト・内容ともにこれまでに無く優れた一冊なのですが、個人的には「ひっかかった箇所」がいくつかあり、そのためにロレッタのブログでご紹介するのを控えていました。

その後、岡部さんご自身がHPで追加・補足説明をなさっていてとても安心しましたが、「正しいスキンケア事典」の読後に、HPを参照して一部の誤解を招くような表現や見解をクリアにすれば、これ以上無いほどの優れた美容情報源になると思うだけに、大変もったいなく思いました。
読後に著者のHPまで熟読する人は、正直そんなに多くは無いと思いますから。

そこで、岡部さんから許諾を頂いたので、本日よりロレッタのブログで追加・補足説明をご紹介させていただきます。
美意識がとても高いロレッタのお客様には、ぜひ「正しいスキンケア事典」と、当ブログの説明を参照しながらご覧いただければと思います。
今後もさらに続編を載せていきますので、ぜひ引き続きブログをご覧くださいね。

以下、HPより。
共著本の趣旨と、紫外線吸収剤について。

「共著書の正しい読み方(その1)」
( 解説 )
今年の4月に発売された高橋書店の「正しいスキンケア事典」が最近になって益々売れているようです。
あちこちの書店で平積みになっていたり、ワゴンにどっさりと積み上げられている光景を目にします。
それと同時に、私の友人からも問い合わせが来ています。いつも言い続けていた主張と違うという意見です。
本は売れてうれしいのですが、私の主張し続けている「メディアリテラシー」の弱い人がそのまま読むと、私が化粧品を否定しているように思われる部分もあります。
でも、そういうことではなく、この本は、化粧品を安全に使って欲しいという皮膚科医と、化粧品と美容を正しく理解して欲しいという化粧品開発者と、美容は食生活も重要だという栄養士の3者の共同監修によりつくられています。
だからそれぞれの立場を明確にして書かれてあります。
一番わかりやすいのは、コメントの前に主張した人のイラストを配置してあることです。
また本全体の主張は、肌のメカニズムやスキンケアの原則を知り、肌に合う化粧品選びとお手入れ方法の道しるべになることです。
そういう意味では、このくらいはっきりと立場の主張を明確にして、見やすい構成と書き方になっている本は、私は初めてでした。
私に質問や疑問を投げかけてきた友人とも意見交換をすることで納得してもらっています。
このような意見の中で、やはり誤解をされるような表現がいくつかありましたので、この場で説明をいたします。
71ページ、下段のコラムの最後に「・・・肌のことを考えるなら、吸収剤を毎日塗るのは考えもの。」とありますが、これは日焼け止め商品は処方により、毎日つけても肌に負担感のないものから確かに突っ張るなど負担感を感じるものまで様々です。
その巾広い中で全ての商品が毎日使えるとは言えなかったので、そのような表現になりました。
しかし現在は、毎日使っても負担感どころか肌にトリートメント効果を実感できるような日焼け止め商品が増えていることも事実です。ほとんど美容液かトリートメントクリームと同じ使用感と実感のものです。
ここまでは、この本では書けなかったのはちょっと残念ですが、そういうことです。
このようなコメントは、女性誌を始めとする様々なメディアの取材に答えていますので、その主張は変わりません。
私の立場は5ページの巻頭メッセージにこめてあるように、「・・・現在の化粧品技術は、安全性や機能の面で進化を遂げています。ぜひ自分の目と肌で、運命の化粧品を探し出してください。」と、最終的には正しい化粧品知識と美容知識を身につけて、正しい選び方を実践してもらえるようにと気持ちを込めています。
さて、
その他にも表現で注釈を入れる方が良いと思われる場所もありますので、追ってこの場で解説を続けます。