ロレッタブログ

マダム・クロード 大人の女のつくり方 - 2011.01.18

ボトックス、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのFiller(注入)から始まって、フォトフェイシャルなどのごく軽いレベルのレーザーから、ダウンタイムの長いレーザーまで。いっそメスを入れるか入れないか?などなど、ロレッタでもよく話題に上る美容整形のお話。もちろん、フェイス・ボディのどちらにしても、Filler、レーザー、メス、吸引等を既に経験済みの方、熟考中の方、急いではいないけれど将来どうしようとぼんやり考えている方、注射だけでも怖いから絶対に私は無理!!!とおっしゃる方、色々です。比較的共通したご希望は「不自然になるのはいや」。何事もメンテナンスが大切ですから、究極のリフティング(フェイスリフト)を施しても「1回手術したらあとは一生何にもしなくてオッケー!」なんてことは当然無いです。じゃあ自然に見える範囲での若返りはどの程度かというと、かんばらさんは「実年齢マイナス7歳くらい」と考えています。

「身体中にメスを入れたとしても、手と首の美容整形は難しい」とは昔からよく言われることですが、まあそこは今月のわたしのように、レチノールなどで強力に皮膚再生をし続けたとしても、「声」も老化しますから。
これはわたしが実際に経験したことなのだけど、一見すごく若く見える人の第1声がしわがれていたことがあって。自然とはいいがたいし、ちょっとびっくりしてしまいました。

この、「美容外科の手段で若返った場合の限界点」については、中村うさぎさんの主治医である高梨クリニックの高梨院長がブログをお二人共同で記していらっしゃいますが、「50歳の実年齢であれば40才に見られるのが自然に見える限界なのかも。」とのこと。

シワの与える印象でほんとうに大雑把に分けると「縦ジワは般若のシワ」「横ジワは福の神の笑いジワ」。
どうせシワを作るなら、愛嬌のある笑いジワにしたいですね。
Filler・レザー・メス・脂肪吸引etc、美容整形についての資料もロレッタにはそれなりに揃えておりますので、ご興味のある方はいつでもご覧いただけます。もちろんそれで全てが判るわけではありませんが、何らかの参考にはなるかと思いますのでいつでもお気軽におっしゃってくださいね!

ちなみに、1960~1970年代まで、政治家・王族・外交官たちを顧客にしていた高級娼婦館のオーナー・マダム・クロードの本には、こんな風にも記されています。

マダム・クロード 大人の女のつくり方 / 伊藤緋紗子

フェイスリフト等については、「マダム・クロード曰く、「六十歳の身体に四十歳の顔は人をだますこと」になるそうなのです。顔のみリフティングしても、首の部分がシワだらけでは、かえって実年齢を目立たせることになります。リフティングのしかたや時期、そして肝心のするしないに関しては、大変慎重に各々の女性が考える課題ではないかと考えます。
私がパリでマダム・クロードに会った時、彼女は七十代でした。笑いジワも含め、彼女の顔に刻まれたシワは、「人生」そのものであり、私には魅力的でした。シワは、彼女のこれまでの苦悩や喜び、哀しみの跡であり、それ自体、血の通ったものだからこそ生きている証なのでは、と今、思い出し私は納得しています。」

完璧で理想的な女性を作り上げる上で何が一番大切かという問いに対して、マダムは大切な順番にこう答えていました。
「まずは顔の美しさ、髪と肌、そして身体の美しさよ。セルライトなしのね。お腹が出ているのもノー。傷跡はだめ。むだ毛ももちろんいけません。それから、かぎりなく脱色したブロンドも赤毛も問題外。でも、生まれつきの体毛の色と調和する程度に明るくしたり暗くしたりするのは良いことよ。そして次は男性への振舞い方、(世界じゅうで彼しかいないといった)強い眼差し。そして、彼の話を聴くことに集中し、自分について話すのは最小限にとどめること。自分の口を開くのは3回の「おお」(注:相槌のことでしょうね)と会話を再び始めるための4回の「ああ」だけで十分。自分についての話は、彼には興味ないと思うこと。3番目は態度について。上品で優雅なしぐさや態度をすること。でも、これはすぐに身につけられる。」そして、最後に不可欠な教養をつけ加えるため、マダムは歴史の本を`娘たち‘に読ませたのでした。そして、もうひとつ大切なことは、どんな想定外の事態に直面しても、常に冷静沈着を心がけるということでした。また、「男性」を惹きつける方法について、マダムは彼に対してこう言うようアドバイスしているのです。

①素敵と言う。(たとえ醜くても、長所の部分を見つけて)
②頭が良いという。
③セックスが上手と言う。

さらに、マダムは何よりも「衛生」を重要視していたのです。「ジャーナリストの連中は、私の‘娘‘を歯磨きとシャンプーの匂いで見分けることが出来たのよ。」彼女たちは、食事に大変気を遣っていました。ソーセージ類はだめ、チョコレートもだめ。お酒は、全く飲まないかほんの一杯だけ、そしてタバコも喫いませんでした。そのほか、強すぎる香水はつけず、つけるとしたら跡を残さないオー・ド・トワレでした。彼女たちは、いつもバッグの中に三つのポーチを入れ、ひとつにはメイク道具、もうひとつには三つの(口と腋の下と女性の最もデリケートな部分のための)デオドラントスプレー、そして三番目のポーチにはパンティストッキングとパンティ、を入れていたのです。そして、急なディナーや旅においても完璧でいるため、かつらもいれていました。
これらが外見の持つ瞬間的パワーだとマダムは強調するのです。