ロレッタブログ

9・10月も沢山読みました - 2011.11.11

随分しばらくぶりの更新になってしまってすみません。
なんだか10月は今年で一番忙しい月になっていました。このご時世、忙しくしていられるのは本当にありがたいものです。みなさまに心から感謝いたします。
ちなみに、先日のお休みは12時間寝る→水分補給(30分)→3時間寝る→食事(1時間)→4時間寝る→お風呂(2時間)→12時間寝る→起床、という徹底的に身体回復に努めた1日となりました。元々ロングスリーパーですが、まだまだ眠れるんだから、我ながらちょっとすごいですよね。
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さて、先週はとあるイベント後に音楽関係者の男友達(43歳3名)と呑む機会があったのですが、なんと日本の男は恋愛下手なのだろうかと改めて思いました。ガンバレー!
でも、きっと自分を変えないといけないほど‘切羽詰まった危機感‘を感じるほど困ってはいないのでしょうね~。
これって美容にも言えることですが。
この本はもともと中村うさぎさんとの対談が収録されていたので手に取ったのですが、山田詠美さんと藤田さんが交わす言葉が全くもって「なるほど」だったので、ご紹介。
愛に勝つ1・2・3 / 藤田宜永

藤田 外国人男性って女性に対するつきあい方が日本人の男とは全然違うんじゃない?
山田 あれはね、女を気分よくさせない日本人の男が悪いと思うんですけれど。
藤田 はい、そのとおりです。
山田 外国人の男がすごくやさしいとかいうけど、あれはマナーなんです。マナーをわきまえているから、やさしいと勘違いしちゃうのね。日本人の男の人がほめ言葉とか、女に対するマナーをちゃんとわきまえていないから、外国人の男にころっといってしまうのであって。
藤田 社交というのが日本人はあまり得意じゃないからね。アメリカの女性学者が書いているんだけど、日本は「酌社会」だっていうわけですよ。西洋のパーティーは「カクテル社会」で社交だけど、酌の社会はベタッとなるから、社交ができないんだと思うのね。だから日本人の男は廓とマドンナをつくるのはすごくうまいんだけど、恋愛が下手なんですよ。これは儒教精神の表れだって三嶋由紀夫が言ってるんだけどね。マドンナ志向か、廓、いまでいえば風俗しかない。その真ん中にあるのが恋愛なんだけど、それが日本の男って非常に苦手になっているよね。
山田 そうなのね。どんなにリベラルなこといっても、結局、そこがね、一緒にいると生理的に出てきちゃうっていうか。だから男がすなるものを女も、というわけにはいかないんですね。
藤田 川端康成の「雪国」だって、しまむらは恋愛をしているのかしていないのか。駒子が一方的に自分のことを好きだといって、私はそれを受けられないといっているだけでね。これって、要するに美しい徒労というんだけど。
山田 そうなんだよね。情欲と恋愛が一緒になっていないというか。だから世の中すごく進んでいるようにいわれているけれど、全然進んでいないのね。よくわかい女の人がくれる手紙を読んでいると、私なんかが随分前の、二十歳くらいの頃と同じことでなやんでいるんですよ。だから、ツールとか、文明は変わっても、文化は変わらないよっていってるんですけど、何か全然変わらないものってあって、それを支えているのは小説だと思うんですよ。
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抱腹絶倒手加減なしの毒舌がとにかく笑えるので、どうぞ。

アスペルガー症候群であり、動物の通訳者である著書による全米ベストセラー。
(この本がベストセラーになるという時点で、日本との文化の土壌の違いを思い知らされますね)




特に心に残った本は、最後の3冊。
石川直樹さんは、来週対談を聞きに行くので楽しみです!
そして、森達也さんは「いのちの食べ方」をきっかけに徐々に読み始めています。