ロレッタブログ

映画「モンサントの不自然な食べ物」 - 2012.12.13

8月にアメリカの友人たちと再会して思うところが多々あり、最近は米国関連の書籍もよく読んでいます。
アメリカという国の文化からは多大な恩恵と影響を受けてはいるけれど、アメリカの政治と外交のやり方は正直好きではありません。
そんな中で、気になった映画が「モンサントの不自然な食べ物」


モンサントという種の会社を初めて知ったのは6年前のこと。
グリーンピースから出版された「True Food Guide」がきっかけでした。

12月初旬にアップリンク渋谷に見に行ったのですが、昨日は上映後に特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子さんという方のTTPに関するトークショーもあり、選挙に向けて非常に勉強になりました!!!
難しい話を、誰にでもわかる平易な言葉でわかりやすく話す人に出会うと、わくわくしますね!
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この映画は国会議員向けの上映会も行ったそうです。
メッセージは、これに尽きるのではないでしょうか。
「あえてわたくしが皆様の注意を促したいのは、TPP参加によって日本の農業、日本で消費される食品のクオリティーにどういう影響がもたらされうるかという点です。どう考えても、TPPへの参加は食糧供給において日本がアメリカへの依存を深めることになるのは明らかです。
現在、世界中で地球温暖化が進行し、異常気象に伴う農作物の不安定な供給を受けた価格の乱高下(らんこうげ)が顕著です。そうした状況をかんがみると、TPP参加は今後日本を非常に脆弱な国、立場の弱い国にしてしまいかねません。
私は現在、新作ドキュメンタリーを制作中です。同時に同じテーマで関係書も執筆しています。その撮影のため私はすでに4大陸を駆け巡り、今こうして日本にいます。
その結果、確信したことがあります。
私たちはこの21世紀、様々な問題に直面しています。地球温暖化、想定される化石資源の枯渇、あるいは生物多様性の危機といった難問です。
もし世界各国がこうした問題に果敢に取り組み、乗り越えたいと願うのであれば、世界的にグローバル化するマーケットから食料品だけは何としても引き離すべきです。
同時に、輸入ではなく自国での生産体制に戻すこと、有機農業という農業モデルに力を注ぐことです。有機農業は、天然資源を大切にし、気候の不順に対しても順応性の高い農業モデルなのです。
環太平洋経済連携協定、TPPは、今、私が推奨させていただいた方向性のまさに逆方向を行くものなのです。」
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マリー監督がモンサント社社長に聞いたところ、社員食堂の食材は「オーガニック野菜」、ご自身も「オーガニック野菜」を食べているそうで・・・。
遺伝子組み換えの危険性を十分認識しているということですよね。
遺伝子組み換え作物の承認のための安全性の試験をいい加減なものですませて、データの改ざんもして膨大な富を儲け、自分たちはオーガニック野菜って。
それって倫理的にどうなんでしょう・・・?