ロレッタブログ

災害がほんとうに襲った時―阪神淡路大震災50日間の記録 - 2012.12.15

ジュンク堂新宿店が無くなると聞いた時にはかなり途方にくれました。
最終日が近付くにつれ、書店スタッフの手書きのPOPが炸裂する店内で、リアル書店にできることはまだまだあると思ったり、切なくなったりした人も多いはず。


後日出版されたこの本の中で、友人が進めていた本が気になり早速読んでみました。

それが、東日本大震災の直後の2011年4月20日に緊急出版されたこの本です。

■目次
・東日本巨大災害のテレビをみつつ 2011年3月11日‐3月13日
・災害がほんとうに襲った時 付・私の日程表 1995年1月17日‐3月2日
・あとがき

「災害は突然のごとく襲ってくる。
生きることと死ぬことの偶然の分かれ目、今まで自分たちを抱え、守ってくれていた家の消滅。
救援がはじまる。被災者は避難所に移り、あるいは病院に搬送される。
家族や友人を喪ったなかでの長びく避難所生活、救援にあたる者、救急医療の現場に携わる人の積み重なる疲弊… そこから、こころの病いをはじめさまざまな二次災害も広まる。
東日本大震災からひと月余、誰もがはじめて経験する日々がつづくなか、16年前の阪神淡路大震災の経験から学ぶことは少なくないのではないか。小社で刊行した『1995年1月・神戸』より、中井久夫の文章を再編集、併せて新稿も収めて、ここにおくる次第である。
歴史に学ぶ・「神戸」から考える――こころのケアを中心に、精神科医が関与観察した震災後50日間の記録。」

https://www.msz.co.jp/book/detail/07614/

以下、みすず書房HPより


緊急出版のお知らせ、本文抜粋PDFなど
このたび出版いたします中井久夫の二著『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』は、阪神淡路大震災の記録『1995年1月・神戸――「阪神大震災」下の精神科医たち』(中井久夫編、95年3月)と『昨日のごとく――災厄の年の記録』(中井久夫他、96年4月)をそれぞれ元とし、編著者の精神科医・中井久夫による文章を再編集して、新稿も加え刊行するものです。
刊行の契機は、ノンフィクションライター最相葉月氏によるこの記録への評価と行動でした。
最相氏は、救援活動にたずさわる医師や看護師、カウンセラーら病院関係者、後方支援の方々、さらにこれから支援を考えておられる方々にこの記録を届けようとの思いから、素早くサイトを立ち上げられました。「災害がほんとうに襲った時」はその最相氏のウェブサイトで閲覧できます。


『復興の道なかばで』より抜粋「1996年1月・神戸」全文


本書抜粋ほか緊急出版のお知らせリーフレットはこち