ロレッタブログ

Olga Rodionova - 2013.05.31

Bettina Rheimsによる「The Book of Olga」と満足げなOlga Rodionova。

ナオミ・キャンベルとかケイト・モスみたいな日本のメディアに露出が多いモデルではないので、ほとんど知る人は居ないと思いますが、世界中の著名なフォトグラファーとともに活躍してきた彼女は1975年生まれ、現在38歳のロシア人。
19歳の頃にロシア人億万長者のSergey Rodionovとパートナーになり、2年後に娘を出産後、結婚。
どのくらいの大富豪かというと、これがクロアチアの自宅。(フェイスブックでOlgaが楽しそうにアップしていた写真より)


誕生日プレゼントはもちろん肖像画?(それとも写真?)

メディアからもインタビュー。たぶんこの部屋はリビング?(と呼べるの?)

美食に歌い踊り、花火も打ち上げられ(たぶん隣が旦那さま)

名前まで花火に!!!

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34歳の時に、夫が「妻であるOlgaの美しさを孫や後世にも伝えられるよう形として残したい」と仏人女性写真家Bettina Theimsに撮影をオファーし、「The Book of Olga」をタッシェンから出版。
このインタビューでBettinaが語ったところによると「at first, it was not meant to be a book project, at all, but a series of images which I took with her over a one year period. Then, he decided to publish a book; so, I thought that he wanted a private oeuvre that he would share with some friends. But, no, he wanted to go public. He loved her and was very proud of her and was very happy to show her to the world. I proposed the project to Benedikt Taschen by sending him five images from what we had produced.」とあるので、これがプライベートコレクションにとどまらず全世界にむけて出版されたのは夫の熱意の賜物、ですね。
「途方も無い大金持ちとインテリのフランス人女性がタッグを組んで写真集を作るとこうなる、という見本のようだ」と思ったのはかんばらさんだけではないはず・・・。まあ、「O嬢の物語/ポーリーヌ・レアージュ=ドミニク・オーリー」を生んだ国ですからね。
結果的に、芸術だけでなく政治的にも世界中で前代未聞の大論争を巻き起こしたのですが、Olga自身はどんなポーズも抵抗なく「私はOlgaという女性をただ演じているだけだから、何も戸惑うことは無いわ」と楽しく撮影したそうで、脱ぎっぷりが半端無いです・・・。
このブログに載せられるような写真が全く無いのですが、ご興味のある方は検索してみてくださいね。(笑)
出版記念パーティーにてBettinaとCatherine Millet。
Catherine Milletは、自伝「カトリーヌ・Mの正直な告白」でセンセーションを巻き起こしたフランスの美術雑誌『アート・プレス』の編集長ですね。

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ちなみに、この写真は上記の写真集ではなく、ただ雑誌に載った写真なのですが、思い切りがいいですよね。1児の母とは思えないスタイルの良さ・・・。タトゥーは叶恭子に負けずとも劣らない?足首にもアンクレットのようなタトゥーを入れているのですが、この写真だと見えないですね。

BettinaのOlgaの第一印象は「リムジンから降りてくる彼女の脚は、どこまで続くのかと思うくらい長かった」とありますが、本当にとてつもなく長い!

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そして昨年、再びタッシェンからEllen von Unwerthによる「the Story of Olga」を出版。
1500部限定の十数万円する初版本は即完売。
せいぜいブログにのせられる写真でこれでしょうか。(ご興味のある人は検索してみてくださいね。とにかく耽美なEllenの世界です)

撮影終了後のEllenとOlgaの楽しそうな様子。

アップでみるとそれなりに法令線もあるのが、生身の30代半ばの女性らしくてまた素敵。
なにせこのゴージャスなスタイル、富裕さ、アートに対して妥協しない前向きでオープンな姿勢。これからどんなマダムになるのか、とても楽しみな女性です。