ロレッタブログ

美人になりたい - 2013.07.04

ロレッタでは美容医療を活用されるお客様も少なくないので、何かと情報収集を行っております。
新聞やメディアなどの表沙汰にはならなくても、トラブル事例はいろいろと耳にしますからね。
ハイリスクなら、ハイリターン。
ローリスクなら、ローリターン。
かんばらさんは美容医療に関しては、簡単に手を出す前に、
①自らの倫理観の確立
②何があっても自分で責任を取る心づもり
この2つが無いのであれば、するべきではない、と考えます。

こういう事を考えていると、必ず思い出すのが中村うさぎさんの言葉。
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美人になりたい / 中村うさぎ / 小学館

そう。私は全ての人に「整形」を薦めようとは思わない。世の中には「整形してはいけない人」というのがいて、それは何を隠そう、「自己責任の取れない人」なのだ。自分では何の努力もせず、明確なビジョンも持っていないのに、「ドクターに任せておけば私の顔は画期的に美しく変身し、素晴らしい人生がそこから始まる」などと無邪気な、そして他力本願100%幻想を抱いている人間。
そういう人は「整形」には向かない。某テレビ番組には「整形したら人生が変わる!」と言わんばかりの人を多く見かけるが、顔が変わったくらいでひとりに人間の人生がそんなに簡単に変わるワケないではないか。

だから私は、「整形したことを人に言えない」という人には、「整形」を薦めたくない。「整形」を「恥」だと思うのなら、そんな自分が恥ずかしいと思うようなこと、最初からしなきゃいいのである。そういう人は、たとえ整形が成功しても、「みんな、私が整形したと思ってるんじゃないかしら」などと考えて冷や汗をかき、結果、ますます不自由な人生を送ることになると思う。意中の人と恋に落ちても「いつ整形がバレるか」みたいなことを気にかけなきゃいけないし、そんなビクビクした人生、楽しいかしら?整形って、「新しい人生を送る」ためにするもんでしょう?クヨクヨしたりビクビクしたりするために整形するワケじゃないでしょ?べつに私みたいに大々的に言いふらす必要はないけどさ、もし誰かに「整形したの?」と訊かれた時にドギマギしたり嘘をついたりしてしまいそうなら、いっそ整形なんかしないほうがいいのよ。ねぇ、そう思わない?自分のやったことを堂々と認められないのは、「自己責任」を取れないってことじゃない?そんな自分ですら責任取れない行為、誰が責任取ってくれるというの?
皆さん、私はね、心から思うの、綺麗になりたいと思うのは全然悪いことじゃない、なのに「整形美人はインチキ」だなんて思っちゃうのは、自分で自分の可能性を狭めているに過ぎないのよ。メイクをしたりアクセサリーをつけたりして自分を綺麗に演出するのと同様、「整形」は「綺麗になりたい」欲をかなえてくれるひとつの手段でしかない。そこから先の人生は結局、自分で作っていくものだし、劇的な人生なんてどうせ訪れないんだから「インチキ」って言うほど大層な事じゃないんだよ。
整形で変われるのは単に「顔」だけ。あとは「自分自身」の問題。皆さん、そこを踏まえて整形なさってね。
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そんななか、高須クリニック院長の「日本美容外科学会」についてのブログ「日本美容外科学会認定専門医」についてのブログ、また、高梨クリニック院長のドクターズファイル・インタビューを読むと、美容医療は今後ますますカオス化しそうな気がして、腕のよい信頼できる先生が増えて欲しいと願う女性の気持ちとは裏腹の現状に、なんだかやりきれなくなりますね。先週お目にかかったうさぎさんご本人は、3回目のフェイスリフトから約3週後で、傷や顔の腫れも大分引いていて、造作はやはりとってもお綺麗でした!高梨先生の美的センスって、やっぱりすごい。