ロレッタブログ

③みんなと同じようにしなくっちゃ ちょっときれいになりたいタイプ - 2013.11.10

③「みんなと同じようにしなくっちゃ ちょっときれいになりたいタイプ」
・ふつうに女の子っぽく女性らしく見られたいし、そうであるように気をつけている
・まじめで常識的な印象を与える
・まわりの人たちにも気を遣い、まわりから浮かないようにしている
・自分にもうひとつ自身が持てない
・ものごとを決めるのに、時間がかかったり迷ったりしやすい
・自己主張は強くない
・1人で考えたりするのは苦手で、だれかに頼りたい
・みんながやっていることは自分もやらなくてはと思う
・美容外科手術を受けてもあまり変わりたくない
・美容外科手術を受けたことを他人には知られたくない

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「ふつうの女の子」って、いったいどういう人のことを言うのでしょうか。女の子ということばが、少し若すぎる印象を与えてしまうとしたら、「ふつうの女性」でもいいのですが。
ちょっときれいになりたい、ふつうの女の子でいたいタイプの女性たちは、そのことばのとおり、ふつうに女の子っぽくしていたい人たち、または、ふつうに女性らしくしていたい人たちです。ふつうに女性らしいとはどういうことを指すのでしょうか。優しくて、細やかで、たおやかで、そして、美しい、ということを指すのでしょうか。

もちろん、実際の女性たちはそうばかりとは限りません。それに、たくましくて、勇敢で、潔い、そんな女性もまた魅力的だと思います。そうだとしても、ふつう、女性らしいということばが指す典型は、優しくてきれいというイメージなのではないでしょうか。それは古い感覚かもしれませんが、典型はいつも少し古いのです。
ちょっときれいになりたいタイプの女性たちは、女性であるからにはふつうに女の子っぽく女性らしくありたい、もしくは、あらねばならない、と考えています。じつは、美容外科を受診してくる女性たちのなかで、もっとも多いのがこのタイプなのです。』

『じつのところ、このタイプの女性たちこそ、典型的に女の子っぽい、または、女性らしい人たちなのです。
ほんとうに、ふつうの女の子、ふつうの女性です。とても常識的なノーマルな印象を与える人たちです。
どういうふうにふつうかと言うと、外見的には、少しおとなしそうではあるけれど、それなりにかわいかったり、ちょっとした美人だったりします。装いは、派手ではないけれど、女の子らしい、あるいは女性らしい、フェミニンな趣味でこぎれいにしています。気を使って洋服を選んでいる感じがします。バリバリのキャリア志向というわけでは決してありません。
自分が主役になって目立ちたいとか、人よりもぬきんでたい、といったタレント志向でもありません。ですから、ふつうの女の子でいたいタイプの女性たちにとって、仕事とはそれほど重要な要素ではありません。仕事は現在していてもしていなくても、一生やりつづけたいと思うほどのものではありません。彼女たちを幸せにする要素としては、結婚のほうが重要でしょう。』

『ちょっときれいになりたいタイプの女性たちは、とても素直なよい子たちなので、優しくてきれい、というのが女性の典型なのだとしたら、そういうふうに見られるようにならなくてはいけないと思ってしまうのです。そう思うことは悪いことではないのですが、彼女たちにとって困ったことは、じゃあ優しそうできれいな人になるにはどうしたらいいの?というときに、そのきちんとした形が見えないことです。ちょっときれいになりたいタイプの女性たちは、いわゆるとてもよい子たちなので、きちんとしたお手本があれば、そのとおりにまねしてみることができるでしょう。しかし、お手本がなければまねができないので、どうしたらいいのか迷ってしまうのです。』

『しかし、彼女たちのやることすべてにお手本があるわけではありません。あとは自分自身で考えて、自分なりの女性らしさをつくっていかなくてはいけません。が、彼女たちはお手本をなぞらえるのは得意なのですが、そうでないところを自分でつくっていくことは苦手なのです。空白の部分を自分で遊ぶということができないのです。お手本があるのはほんの一部ですから、ほかの空白の部分に関してはいつもちゃんと決めていかれないでやり残しがあるような気持ちがしています。ですから、ちょっときれいになりたいタイプの女性たちは、いつもやり残しの部分を迷っていて、自分の女性らしさはこれでいいんだと自信を持つことができないままでいるのです。彼女たちは、ちょっときれいで女性らしくしていたいのですが、自分はこれで十分ふつうには女性らしいんだと思えないでいて、それを悩むことにピリオドを打てないでいるのです。
髪も長くしているし、スカートをはくようにしているし、口紅もピンクを選んでいるし、でも、そのほかのことはどうしたらいいのかしら、わたしはこれでいいのかしら、といつも迷って悩んでいるのです。』

『彼女たちはオリジナルに想像してつくるということがとても苦手です。ですから、それができない彼女たちは、美容外科を受診してきても、どのように自分を変えてもらえばいいのかということがはっきりわかっていないで、要求が明確でなく、態度が曖昧なのです。』

『とは言っても、大丈夫です。医者はそういう彼女たちに慣れています。前にもお話したように、美容外科を受診してくる女性たちのなかでこのタイプがいちばん多いのです。医者が次のことさえ守れば万全です。それは、リクエストのすくない彼女たちがただひとつだけお願いしてくること、「あまり変えないで」ということです。』

『美容外科手術をわざわざ受けようとしているのに、「自然な感じ」になるようにと気を遣うとは、なんと手間をかけたナチュラルでしょうか。他人からぜったいに悟られないように変身するというのも、かなり骨の折れることです。そんなことなら初めからなにもしないほうがいいんじゃないの、と言いたくなるかもしれません。』

『ちょっときれいになりたいタイプの女性たちの大きな特徴は「迷っている」という態度です。そのことは、美容外科手術のことだけに表れていることではありません。生活や人生のなかで決めていかなければいけない、いろいろなほかのことについても、いつも迷いがちです。彼女たちは、自分のおもいのままに決めて行動するということはなく、まわりの様子をうかがいながら自分がどうするかを決めていこうとするので、時間がかかるし、どうしても迷いがちになってしまうのでしょう。』

『平凡な自分から脱却して、ちょっとだけ他人に優越感を持ちたい、または、自分らしさを追求したい、というためには、ほんとうならばなんらかの自己研鑽が必要なのですが、そうしたプロセスを、美容外科手術にゆだねるということは、彼女たちに依存的なところや未熟なところがあるからということも言えるでしょう。』

『彼女たちは、友達などまわりの人たちには手術のことを知られたくないし、決して打ち明けようとはしませんが、不安に陥りやすい人たちなのです。1人でものを考えているとどんどん不安になっていく人たちなのです。ちょっときれいになりたいタイプの女性たちは、少し不安で怖い気持ちを持ちながら、医者に自分をゆだねて、手術を受けることになります。手術が終わってみると、最初のうちは腫れていたり、自分の顔が大げさに見えたりして、ちょっと不安になることもあるようです。そうした時期には、気持ちが不安定になったり、人目が気になっておどおどしてしまったり、という人もたくさんいます。
しかし、その医療がしっかりしたものであって、きちんと説明もされていれば、状態が落ち着くにつれ、気持ちも落ち着いていくでしょう。もしも近くによき理解者がいて「きれいになった。でも、そんなに大げさじゃないから、手術をしたこと、人には判らないと思う」などと励ましてもらえると、彼女たちはホッとして、不安も薄らぎ、気持ちが安定するでしょう。』

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■わたし(著者)からのメッセージ
「なにかをすれば、なにかが変わる」
なにもしなければなにも変わらないけれど、なにかをすればなにかが変わります。美容外科手術をすれば、必ずどこかが変わります。そのことを理解しておきましょう。
不安はだれかと分かち合うと、軽くなるもの。近くに、手術のことを判ってくれて、不安のプロセスの上手につきあってくれる人を探しましょう。