ロレッタブログ

安全で効果最大のバンデージ - 2013.12.01

かんばらさんは自分でも勉強のために沢山のサロンに行きます。
エステティシャンの技術チェックの依頼もあるので、施術や技術レベルについては色々と思うところが多いです。
特に「日本で最も遅れていて、危険な技術になっていることが多い」と感じるのが、リンパドレナージュとバンデージ。

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むくみを軽減する効果が高い方法が「リンパドレナージュ」と「バンテージ」を巻く圧迫療法なのは確かです。
が、往々にしてバンデージはギュウギュウ締めあげ、血管や神経をつぶして「指先の体温は低下し」「しびれが出る(最悪の場合しびれが残る)」という、危険きわまりないことになっていることが多いのが実情です。

バンデージは、特に「スリムになる」と謳うメニューに頻出かと思いますが、そんなレベルの技術ではお金を頂いているにもかかわらず、お客様の身体を傷つけているだけです・・・。
神経は簡単につぶれるんだから、もし後遺症でも残ったらどうするんだろう?
ただ、スタッフのみなさんも「本来あるべき正しい知識」がないものだから、サロンや先輩から教わったとおりのことを、笑顔で、一生懸命、悪気なくやってるんですよね。

お客様の安全第一の施術は当たり前のことですが、「安全で最大限効果を発揮する正しい技術」を知る機会もないのでしょう。
この現状に異を唱えたい気持ちもあり、ロレッタでは「むくみに安全かつ最大の効果を発揮するバンデージ」をご実感いただくためにも、KIKUHIMEを使用したバンデージ技術をロレッタに導入しました。

■オプションメニュー 30分¥3,000(税込)

・・・きくひめって、日本酒じゃないですよ。(笑)

日本で開発され、現在は海外に特許が売却されて世界中に広まっている「KIKUHIME」は、むくみ改善のために最適な圧(40-50mmHG)を「安全に、正確に」目で確認しながらバンテージを巻くことを可能にする機器。
既に世界40カ国で採用されており、東京では東大病院、東北大学病院、筑波大学病院などでも採用されているそうです。
医療機器なので数万円じゃ買えませんが、安全は何よりも優先しますよね。

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ロレッタでは、バンデージを巻くときに下に使用される筒状包帯+パッティング包帯の代わりに「チューブパディング(98%コットン)」を使用します。
「チューブパディング」は弾力があり通気性に優れているので、お肌が弱い方がバンデージを巻いていても快適です。北欧の大学病院やクリニックでも用いられているんですよ。

また、バンデージにはドイツ・ハートマン社(HARTMANN)のショートストレッチバンデージを使用しています。

ハートマン社は、191年前にガーゼを発売し、現在世界140カ国に医療品を輸出するた社員2万人が働く老舗医療メーカー。
50年前に世界で始めてリンパ浮腫用製品を開発し、その後、下包帯、綿包帯、ショートストレッチバンテージ(リンパ浮腫専用)の巻き方まで開発し、現在も世界30カ国にわたりバンデージの普及に貢献している会社です。
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■備考■
「リンパ浮腫」の方にバンデージやリンパドレナージュを行う場合は、国家資格を持つ医師、看護師、理学療法士、作業療法士、マッサージ師に限定されています。

ロレッタでは、「健康な方」を対象にリンパドレナージュとバンデージを提供しておりますが、必要な場合には主治医の先生と連携を取りながら安心してリンパ浮腫ケアを受けていただける「リンパ浮腫専門治療院」もご紹介しております。

現在10万人以上の乳がんや子宮がんの患者さんが「リンパ浮腫」の発症に悩まされていると言われていますが、日本では2008年4月から弾性スリーブ・ストッキングなどの保険導入(療養費払い)の対象となりました。
かかりつけの病院以外で患者さんに行う場合は主治医からの「診療情報提供書」を基にマッサージ師が行うことが可能です。

リンパ浮腫の方が一般のエステティックサロンで施術を受けて、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を引き起こししてしまった非常に残念で危険なケースもあるそうです・・・。
ご自身の安心と安全のためにも、今一度主治医の先生とリンパ浮腫治療専門院にぜひご相談ください。