ロレッタブログ

ようやく話がまとまりました - 2015.01.17

さてさて、11月に大迷惑をこうむった里親会。ようやく話し合いが終わりましたよ。こんな初歩中の初歩みたいなクレーム対応にこんなに時間がかかってしまうのが、最後の方ではもはや気の毒なくらいでしたが。一社会人として叱咤訓練してくれるような存在に人生で出会ってこなかったのかもしれませんね・・・。

クレームもエネルギーが必要です。時間と体力という自分の貴重な人生資源を消耗したくもありません。そして、そもそも話をしたところで、どうやっても話がかみ合わないであろうことは一人目と二人目の電話のやり取りで明らかでした。しかし今回は猫たちの健康と命、そして彼らのこれからの猫生、譲渡先の経済的負担(猫1匹が20年生きればトイレと餌代だけで最低100万)も関わるのに、あまりにもいいかげんで誠実さが無いことに呆れ果てたのでした

また、このブログは記名原稿です。当初は里親会でのお見合いも会の紹介と応援もかねて記しました。当初は3本足の猫の引き取りも提案されていたので、まずはフィガロがどのくらいで慣れるか様子を見てから、と前向きに検討していたのです。それを聞いた知人も周囲の猫好きに声をかけて3本足の子の里親探しに奔走してくれていたのでした。とはいえ、1匹目の譲渡猫のコンディションやその後の対応がお粗末であれば、当然その子も引き取るどころではなくなり。会を紹介したブログ記事だけを読んだ方は、私と同様の被害にあう恐れもあるのでその後の出来事も記すのは当然。むしろ自分たちが書かれてまずいと思うのならば、それを正せばよいだけのこと。クレームも、同じ目に遭う人を出したくないという気持ちからでした。だって、こんなの誰だってうんざりでしょう。

結果的にはフィガロの治療費(まだ病院通いは続いているので)と、私の治療費もお支払いただきましたが、とはいえ私の治療費は健康保険で1万円前後。もしお金の問題であるならば、キャンセルせざるを得なかった施術代金やシャンプーも美容室に行くしかなかった代金、お詫びのお品代など一切の出費も全て請求するでしょう。私はお金の問題ではなく、命の説明責任を軽視し善意を言い訳にする誠意のない対応を問題にしているのです。くれぐれもここをはき違えないように。そもそもこれをはき違える人は、クレーム対応力どころかコミュニケーション能力全般が絶望的だと思いますが。

以下、同様の被害を防ぐためにも無料コンサルのごとく提案。(苦笑)既に11月のうちに提案済みのものばかりなので、全て実践に移されているとよいですね。

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①ボランティア間の連携・伝達の向上:
サイボウズLiveなどの無料グループウェアを利用してみては。例えば今回の件は「フィガロ譲渡」というトピックを作成し、全スタッフは24時間参照可能。

②保護時点でかかっていた病気などヘルスチェック内容一覧の提示:
フォーマットを作成し、保護年月日・性別・避妊去勢手術とワクチン接種のほかに行った治療についてもその都度月日を記入する等で対応可能。里親希望者に提示してから譲渡の同意をとればトラブル防止にもなるので会としても安心では?

④猫風邪であっても移る病気の猫は隔離して療養:
猫風邪や疥癬の子と健康な子を同室においているのは、譲渡先にとっても猫にとっても運営資金に限りのあるボランティアにかかる医療費負担を考慮しても、まず避けるべきと思うのですが、もともとそのような子は隔離しているのだそう。ということは、フィガロは完全に見過ごし(=ミス)ということですね。なので、かかりつけ獣医も変更したとのこと。現在のところフィガロの病気は他の保護猫にはうつっていないと断言しているので、間違いなくうつっていないのでしょうね???(猫の糞に虫が混じるまで放置しているほうがもはや虐待。顕微鏡で卵がないかどうか確認するまでは断言できないはずでは?)

⑤譲渡前の獣医による最後の健康チェックとその結果一覧の提示:
②と同様。とはいえ、やはり人間のすることなので「100%見過ごしが無い」とは言い切れないでしょう。ぜひそれも踏まえた譲渡契約書を作成しては?ここまで説明すると里親のなりてがいなくなる、と心配する意見もあるかもしれないが、命あるものいずれ病気になるし怪我もつきもの。ブリーダーから購入しても先天性疾患や病気がある子が多いのに、里親会で(寄付はあるにしても)費用を負担しながら出来得る限りの治療を施している猫すら嫌がる人であれば、そもそも譲渡しないほうが猫のためかと。

⑥収支報告の明示:寄付であれ、譲渡であれ、お金をいただくのであれば、収支報告はきちんとした団体であれば明示するもの。信頼性を高めるために基本中の基本。

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②と⑤の健康状態の書面での提示はどこの里親会も行っていないのだそうです。そんなもんなの?ちょっとびっくり。個人から団体組織まで保護先も数あるでしょうから、絶対に「ない」とは言い切れないと思いますが、大半はそんな感じなのですね???まあ、こういうことを容易に「ない」と言い切ってしまうところがこの人たちの浅はかさの証とでも言いましょうか。

③に関しては先方曰く「回虫が出るとは思っていた」らしい。ではなぜ私に説明しなかったのか?理由は私がこれまでも猫を飼っていたのでそのぐらい知っていると思った、とのこと。何の正当化にもなりませんね。私がいくら猫好きでも、日がな一日猫にかまけて過ごしている暇人ではありません。獣医でもないので猫という生き物の病気や体調の変化の全てを把握しているわけがない。実家でも野良猫を保護して飼ってはいましたが、耳ダニも回虫もいなかったですしね。譲渡時の説明に手を抜いたのが致命的な失敗と知りましょう。

また、里親会では保護から譲渡までは3~4か月が通常らしいのですが、フィガロの場合は保護から譲渡まで約1か月という最短保護期間だったため、駆虫完了の確認が取れなかったのだとか。まあこれも判ってて説明しなかったんだから、保護期間が最短だろうが全て後付の言い訳でしかありません。(ちなみに、私自身はフィガロの保護期間が最短だろうがケチることなく決められた譲渡費用は満額払っていますよ。)これも先と同様に譲渡時の説明に手を抜いたのが致命的な失敗。会としては、今後は保護期間は3~4か月経過してからの譲渡を方針として掲げるそうです。

唯一の救いは、時間がかかったとはいえ最終的には会の方々が提案したことを聞き入れる耳を持っている点でしょうか。これで開き直って逆ギレする人たちなら、本当に救いようがないですからね。まあ最初はそうしたものがありましたが、それも社会人になりきれなかった証かと。相手に迷惑かけても自己正当化するボランティア活動なんて無い方がマシ。先方からは、これまで8年間運営してきて何の大きなトラブルもなかったので、自分たちもそれに甘えてきてしまった、申し訳なかった、提案内容は大変参考になったしさっそく実践する、と反省の弁も述べてくださりました。それをまず最初に言うべきでしたね。