ロレッタブログ

大阪の旅 北新地 - 2015.10.18

毎日バタバタで、もうじき夏休みからひと月になるというのに未だに夏休み日記が終わりません。

大阪のライブは東京よりもずーっと小ぢんまりした会場なので、雰囲気もくつろいだかんじです。トークも多いし。ファンなら関西に遠征する価値はありますよ~。ルーファスの恐ろしく音を外さない美声とピアノは相変わらず超絶すぎてCD聴いてるみたいなんですよね。かんばらさんは今回の日本公演で生で見るのが10回目なのですが、毎回驚かされます。

滞在初日は飛田新地のあとは北新地ですごしたのですが、翌日のライブ後も会場から新地まで徒歩10分もないので、もちろん再び遊びに行きました。こういうときに大阪の狭さをつくづく便利に感じますよね。新地には串カツのだるまの支店とか、よくわからない派手な赤い色した内装のイタリアンとか、昔は無かったカジュアルなお店も散見。

串カツも食べたかったのですが、新地だと同伴使用の創作串カツ(コース¥10,000~とか、シャトーブリアンやフォアグラの串とか)になってしまうで今回は断念。庶民の味は庶民らしく食らうべし!ビール片手に立ち食いで食べるのがいいんですよ、ああいうのは!

新地本通りと堂島上通りの中心あたりは高級クラブが立ち並ぶエリア。和服やロングドレスを美しく纏ったママさんと重役の方が並んで歩く光景は眼福。それが東梅田の方に近づくとちょっと雰囲気が変わってきます。基本的には北新地には風俗が無いのがウリなのですが、とはいえリーマンショックの影響は大きかったよう。大バコの高級クラブがリーマンショック後に小さなハコに移転した後にキャバクラが入ることが続いたらしいのです。そのせいで、ドレスの着こなしや雰囲気がちょっと違う感じの女性が立っていたりするのかな~?他業種の進出に負けずに、新地ならではの高級感はぜひ守り通してほしい!なにせ本通りの華やかさは圧倒的ですから!!

通りに乱立する黒服の迫力も新地ならではのかっこよさも、一見の価値ありですしね。かんばらさんの相方は歌舞伎町のバーで働いていたことがあるので、新地の光景に感心していました。「今どき歌舞伎町でもあんな(←とてつもなく豪奢で大きかった)蘭の鉢を置いている店はない」のだそうです。そういえば確かに見かけないかも。

連日通ったバーはBar山上。私が住んでいたころは洋食店だった場所が、バーになっていたのです。場所は堂島メリーセンタービルのすぐ向かい。キャロルキングの古いテープを聴きながら、北新地ハイボールをいただきました~。ニッカのボトルが多かったかな?
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これは天皇・皇后のご成婚を記念したウォッカのボトルだったかな?
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貴重な鶴も頂きました!
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そしてなんとカウンターで同席したお客様が、後日の東京出張で相方のお店に遊びにわざわざいらしてくださったのでした!こういう出会いって本当に嬉しいですね!

ちなみにマスターの山上さんは北新地組合の組合長らしく、店内に見つけた組合冊子を頂いてきました。ママの格言がとっても面白かったので。

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第8回 ホステスきっと心得帖 「もてなしの条件」クラブ編 ~参考:大和実業株式会社発行「ホステスきっと心得帖」より~
Ⅷ 経済生活の設計 貴女が40歳になった時どうしているか、考えてみること

1.収入に対する支出予算を作り、守ること。

2.今の収入は、特殊条件による異常なものであることを、認識すること。それは主として、「若さ」に基因することを忘れないこと。

3.毎月、必ず定期預金をして、不時の支出に備えること。

4.掛け買い、内金払いの連続をしないこと。買う以上、現金払いに徹するのが最上。少なくとも10%以上は価格が安くなる。

5.現金がなければ、帰るまで我慢すること。

6.大金を持ち歩かないこと。お金を持っていれば、つい要らぬものまで買ってしまうからだ。

7.見栄っ張りな支出をしないこと。ケチといわれても平気にならなければ、金は溜まらない。

8.時には家計簿を付けてみて、その内容を反省してみること。

9.商売は派手でも、生活は地味であること。

10.貴女が40歳になった時どうしているか、想像してみること。そして、その時のための準備を、今から心がけて置くこと。誰の力も借りずにすること。多分、誰も助けてくれないだろうから。

11.スポンサーの援助を前提とした生活は、思ったより短く、そして必ず破綻が来る。今の彼氏は、貴女が50歳になっても今と同じように、優しく面倒をみてくれると思うか?もし思うとすれば、呆れるほど惚れているか、バカであるか、10万人に一人ぐらいの立派な男である。

12.将来の生活設計は、できるだけ具体的に描いてみること。具体的に考えれば考えるほど、今、何をしなければいけないか、ハッキリしてくるものである。

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水ものの商売は、お客様はお酒で気が緩んでいるし、「お客様は神様」をはき違えた振る舞いをする人も多くて(オヤジのマチズモってほんとたちが悪い)その人の性根が容赦なく露わになります。星の数ほどのお客様と女の子を見てきたママが記したものって、真理を突いていて興味深いです。先日亡くなった山口洋子さんのエッセイはまさにその真骨頂でしたよね。

この日も2時ぐらいまでいたかな?帰りはまたまた新地のたこ焼きを買い、天下一品のラーメンで〆。店内は昔とレイアウトが代わって、ずいぶんきれいになりましたね。こってりしかなかった(と思う)味が、今はさっぱりとその中間のこっさり(笑)の3タイプのラインナップになっていて興味津々。せっかく久々に天一に来たんだから、ここはこってりに辛味噌がやっぱり王道でしょう!歌舞伎町にも天下一品と神座はあるけれど、意外と東京だと食べに行かないから懐かしい味でした。