ロレッタブログ

Christine 恋ひとすじに - 2017.05.17

アラン・ドロン引退って「名前は聞いたことあるけどよく知らんなと思ってたけど、かっこよすぎて呼吸が止まりそうになった」という人がいるらしくて、思わず笑いました。20~30代の方はもうご存知ないのかも。

アランドロンの代表作は「太陽がいっぱい」が超有名。原作者パトリシア・ハイスミスはヒッチコックの「見知らぬ乗客」、昨年日本公開された「キャロル」も手掛けている・・・となると、私は淀川さんの解釈こそが「あたり」だと思います。(というか、淀川さんだからこそ気づいたような気もする。)パトリシア・ハイスミスって、かたつむり何十匹も飼ってた相当な変人なんですよね。

この映画はOSTがニーノ・ロータ(好き!)というのがまた良い。フェリーニの映画音楽担当の印象が強いのですが、「太陽がいっぱい」の監督はルネ・クレマン(仏)。アラン・ドロンの引退作はパトリス・ルコント監督(仏)というのも、この人らしい。最後の最後まで恋愛映画ね・・・。

でも、私が好きなのは「恋ひとすじに(Cheirsine)」。

ロミーシュナイダーもアランドロンも、若々しくて初々しくて、ひたすら美しくて、もはや現代ではありえなさそうな悲恋ぶりとその余韻が、またとってもよいのです。