ロレッタブログ

たるみの対策 - 2017.06.27

→昨日の続き

たるみの原因は重力です。

重力により、皮膚・脂肪・筋肉などの軟らかい組織が垂れてくる。さらに脂肪や筋肉などのボリュームが変化し、それを包んでいる皮膚の表面積のバランスが崩れる。それにより、余った皮膚はさらに垂れる。さらに高齢になると頭蓋骨も変形して土台から崩れる。(歯が前に出るなど。ここまでくると美容外科でもどうしようもないでしょうね。)

対策としてはこの2択。
①変化したボリュームの中身(内容量)を増やす
②余剰部位を縮める

①は、皮膚に余りがでる余地がないぐらい中身を増やすということ。
これにはずばり「太る」という手があります。しかし頬についた脂肪はますます重力により垂れるので、頬に肉が付きやすい人やぽっちゃりした人、丸顔の人はブルドッグみたいになる。特に猫背でうつむきがちな方やデスクワークの方は、普段口回りの筋肉を使うことが少ないので、より下垂しやすくなります。
筋肉をつけることで中身を増やすというのもあり。しかし、ついてほしいところに望むだけのボリュームで効率よく筋肉が発達するかというと、それは難しい。

「フィラー(ヒアルロン酸や脂肪注入)」で凹みを埋めるという手もある。
とはいえ注入するたびに、注入量の数ml分ずつ顔の容量は大きくなる。特に法令線など顔の下半分に現れたたるみを注入物だけで解決しようとすると、顔の下半分のボリュームが大きくなり、大顔=老け顔になる。したがって全てのたるみを注入物で解決しようとする発想には無理がある。それに、日本人はただでさえ頭蓋骨が大きいのにさらに大きくしてもね・・・。これだけ小顔が人気の時代にフィラーに執心した挙句、結果的には大顔で老け顔って、どうよ?

②は切り取るということ。つまりフェイスリフト。
数十年の余りを切り、縫い縮めて、顔を小さくすると、若返ります。
メスを使い、余った皮膚を切り取り、顔を小さくするフェイスリフトは、①とは全く真逆の解決策です。

ということで、7月は私が今春うけたオペについてこのブログに記しますね。
エステとスキンケアでたるみはどうにかなると主張するサロンもあります。レーザーや注射のみでなんとかなると主張するクリニックもあります。顔を切ることに抵抗を感じる方もいるでしょう。気持ちとしてはわかるのですが、あまりにメスを怖がっていると、結果的に若返りとは乖離することも。

このブログでも、もうくどいほど繰り返し記していますが、

①エステやスキンケアで出来ること
②レーザーや注射でできること
③メスを用いてこそできること

これらを私は顧客の皆様に正直にお伝えしています。これを理解するぐらいの頭脳はみなさん備えているはずです。なぜここまではっきりお伝えするかというと、お客様がエステにできないことを「できるはず」と思いこむことで、結果的に余剰皮膚は縮まらなかった・・・というストレスを抱えるほうが無駄だからです。最初から①②③という事実を知って、自分でどの道を選ぶのか決めたほうがよほど心が楽でしょう。

③で何ができるかは、私の美容外科の実践と経過を観察して、じっくり検討すればよいのです。会える症例なんて、なかなか無いんだから。今すぐではなくても、あと5年、10年、15年後、ご自身が年齢を重ねたときに、やはり外科的手段も必要かも、と気が変わることも十分有り得るのです。今はそのつもりが無くても、人の気持ちは変わりますから、その可能性は否定しなくてもいいと思うんですね。私はその時に役立てて欲しいので、自分の身体で美容外科も試して公開しているんですね。うちはその前後のフォローもできるんですから。必要とあれば、全ての経過写真もご覧いただけるようにしています。「そこまでやるか?」とは言われますが、費用はもとはといえば皆様が稼がせてくださったお金です。それを他のサロンでは得られない知識として、ロレッタにわざわざ通ってくださっている皆様に還元したいだけなのです。こんなことやってるの、今のところはおそらくうちぐらいでしょうから。(笑)

①②③の違いを理解して、リスクとリターンを天秤にかけて、美容と医療を使いこなす知性を備えてください。そのうえで、お1人おひとりにとってベストな方法を選択をしていただきたい。最短で確実に綺麗になれる自分の方法を見つけられるから。自分が目指す「理想の自分」にふさわしい方法を知らずにいるのは、本当にもったいないですから。