ロレッタブログ

ボイストレーナー - 2017.12.03

声楽科出身のボイストレーナーの先生方からトレーニングを受ける機会を得ました。
先生曰く、インターフォン越しの私の声が「既に腹式呼吸でしっかりと発声できていたので『珍しい方がいらした』と思った」のだそうです。

先生方は音楽大学出身で発声のメカニズムと実践方法を専門的に学んできたプロフェッショナル。絶対音感もあるので、クライアントの声を聞くだけでその人の発声の問題点と原因を瞬時に把握できるのです。

トレーニングでは、声帯に負担の少ない発声のために横隔膜や腹横筋をどのように使って声を出すか、表情筋の使い方など、予想以上に共通言語が多くて話がツーカーで通じてとーっても楽しかったです!!
先生もこんなに身体や感覚のことがスムースに通じる人はとても珍しかったらしく、レッスンが終わってからも色々お話しちゃいました。先生ご自身もヨガやピラティスなどを積極的に行っているそうで、お互いが始終「やっぱり!」「そうですよね!!」という感じで。とにかく笑いが絶えないひとときでした。

お互いなんの接点もなさそうな異業種だけど、声楽は身体をひとつの楽器として調律することだと思うんですよね。そして私の仕事は身体力学を用いて身体をひとつの道具にすることだと思っているんですね。日々自分の身体に向き合う続ける生業なので、姿勢や筋肉や力学への理解は欠かせません

素晴らしい先生との新たな出会いは毎回心が震えます。ショッピングなどの贅沢も楽しいけれど、トレーニングなどの体験にお金を使ったほうが充実感はくらべものにならないほど持続するし、幸福感も得られます。
私はいつも自分を良い方向に導いてくださる人と「必ず」出会える。本当に運がよくて恵まれていると思います。

そういえば私のメンターも絶対音感のある人だったのですが、消防車の音が「ファーソー(←厳密に言うと微妙に違うらしい)」に聞こえて気になると言っていいました。(笑)その人は音に色や模様もついているらしく、視界がいつも賑やかな様子で「空気が紫色だった」とか「(私の周りには)カラフルなシャボン玉がたくさんあって、笑うとそれが一斉にはじけてザーっと舞ってる」とか、想像もつかないような世界の見え方をしていて興味深いというか摩訶不思議でした。今思うとあれが共感覚だったのかも。一度身体をいれかわってその景色を見てみたかったものです。