ロレッタブログ

現代人にこういう体の使い方はできなくなっている - 2017.12.09

植島先生つながりの日本韓氏意拳学会代表、光岡英稔氏のインタビューが面白い!
植島先生は甲野善紀氏(古武術家)や内田樹先生(合気道)、野口裕之先生(身体教育研究所 所長)とか身体感覚の匠や天才みたいな方が多いので、いつも著作から沢山の刺激をいただいています。


■なんだって? 現代人には「足腰」がない!?〜武術家・光岡英稔が知る身体観

■江戸時代は誰もが、60キロの米俵をヒョイと持ち運んでいた!~なぜ私たちは「身体」を見失ったのか?

米俵5俵300キロ(!)を担ぐ女性。現代人にこういう体の使い方はできなくなっている(山形・山居倉庫資料館)

頭ばっかりで身体を使わずに生きてきた人の話って、観念ばかりが優先する傾向が強い。社会的実践の体験を重ねて次第に大人になっていく、という肝腎な過程が欠けているように思う。勉強熱心で成績がよいと親も先生も安心しきってしまって、精神的成長が大きくひずんでいることに本人も周囲も気づかぬまま社会に出ちゃったのかな、という印象をうける。そうして現実世界における行動力に欠けた実践力が乏しい、精神的に幼稚でプレッシャーに弱く脆い「大きな子供」ができあがる。

身体の仕事は頭脳の仕事に劣るように捉えている人が現代は多いと思うのだけれど、ほんとは身体が無ければ頭も精神も無いのですよね。自分の身体で生きて、実践と行動を重ねて知的で理論の理解力も優れた人の話って本当に腑に落ちる。自分の変化を恐れない身体感覚に優れた人の柔軟なありかたはしみじみ素敵。

甲野先生の動画はYouTubeにたくさんあるのでぜひ見てみてくださいね。野口先生の公開講話も参加してみたいな。
人間の身体って本当に面白い。