ロレッタブログ

筋肉がつかない? - 2018.08.06

「筋肉がつかないんです」と相談されることがあります。
いわゆるボディビルの世界でいうような「ハードゲイナー」も稀にいるにはいるらしいんですが、実は筋肉がつきにくい方の多くは下記のケースに当てはまります。

・タンパク質の摂取不足=栄養失調
・炭水化物の摂取不足≒栄養失調
・栄養失調による消化器系の機能低下
・運動の負荷が軽い
・運動の頻度が低い
・フォームが間違っている
・ギブアップが早い

この中でトップ2といえる原因は「タンパク質の摂取不足」と「ギブアップが早い」です。

1つめの「タンパク質の摂取不足」は、特に女性に顕著です。
とにかく現代人は栄養失調なんです。飽食の時代と言われながら、カロリーと量は足りていても、質があまりにも低い。
スムージーと野菜サラダでタンパク質が少ない。マクロビやローフードなど流行の食事療法に飛びつくが、根源的な栄養学の知識が欠如していて栄養失調。お菓子や甘いものは欠かさないのにも関わらず、それよりも栄養的に優先順位がはるかに高いはずのタンパク質が足りていない。
赤身肉の摂取量が少ないため鉄分も不足していることも珍しくない。

タンパク質の摂取は、少しでもご自分で摂取量を増やす工夫を毎日継続することです。肉だけではなく、牛乳、チーズ、魚介類。おやつに甘味ではなく枝豆、豆乳、するめ、ジャーキーなど、工夫次第で摂りようはいくらでもあります。どうしても取りづらいという人は、プロテインを上手く利用しています。

良くなりたいなら自分の生活を自分で組み立て直しましょう。
自分の頭を使いましょう。それが主体的に取り組むということです。今までの生活でその身体ができたのであり、その身体を創ったのは自分です。自分が変わらなければ、よくなるはずもありません。日々の生活で、自分のためにもっとしてあげられることはたくさんあるはずです。

1つめの「ギブアップが早い」というのはつまり、メンタルが弱くて自分を追い込めないということ。
辛いと感じる限界を超えて初めて筋力は向上します。筋力を向上させる方法はただ1つだけ。それは「限界を超えること」。限界のはるか手前でやめていたら、今より良くならなくて当たり前。加齢という下り坂のエスカレーターは毎日加速しているのだから、これでは現状維持も困難です。

本人が「エクササイズごっこ」を望んでいるのならそれでもいいんですが、もし老化という下り坂を少しでもゆるやかにしたくてエクササイズするのなら、はっきりいってこの調子じゃ太刀打ちはできません。

自分の身体は自分で動かすものです。動かす方法はわたしが伝えますが、最終的に自分の身体を動かしてやるのは自分です。
誰も助けてくれません。すぐに誰かに頼ってしまう、頼ればどうにかなってきた。これからさきもどうにかなると思っていた。そういうメンタルの脆弱さにも、トレーニングは効きますよ。自律&自立ありきで身体づくりしましょうね!