ロレッタブログ

フィガロの性格 - 2018.09.27

Y子先生に教えていただいたエムグラム診断。こういう100以上もの質問に答えるタイプの分析って、サクサク答えられる人と時間を要する人とでまたタイプが大きく分かれそう。スピリチュアル系よりも私はこういう科学的な分析が好きですね。
エムグラム診断は前にブログで取り上げたVIA IISみたいな感じのようです。

個人の左脳と右脳の世界観の違いが表出した現象がスピリチュアル現象として捉えられているというのなら、まだわかる。
一昨年読んで超面白かったジル・ボルト・テイラー博士の本。

今の科学ではまだ計ることのできない何かしら特殊能力のある人は本当にいるかもしれないけれど(私はまだ実際にお会いしたことは無いけれど)、自分が何者かになれたと錯覚させてくれる安易なツールとして「スピリチュアル」を用いている人は少なくないように思う。「霊がみえる」「予知能力がある」「他人の心が読める」的な自分語りって「他の凡庸な人間たちとは違う特殊能力を備えた私」というストーリーが言うたもん勝ちで作れるので、リアル社会で切磋琢磨して自助努力しなくても自動的に優位性を確保できた気になれて便利ではある。つまり虎の威を借りているのだけれど、その虎は他者には見えないから、居ると言ったもの勝ちというか。

最近知人に質問されたんですよ。「なぜかエリートの人にオカルトとかスピ系が好きな人がいたりするけど、あれは何なんでしょう?科学的思考ができる頭の良い人達のはずなのに」とのこと。
好きにも色々あるでしょうから、スピを一種のエンタメやレジャーとして余裕をもって楽しめているのであればよいですよね。神社とかお寺とか、いつものコンクリートだらけのオフィスから場を変えることで、気持ちがすがすがしくなったりするのは森林浴と似たような効果がありそうです。その歴史や美術に触れるのも知的欲求を満たしてくれるし。

ただし本気でのめりこんでいる人の場合は(まだそこまでの重症なケースは見たことないけど話には聞いたことがある)、エリート競争社会のトップオブザトップは「天才」だからなんじゃないかと思う。天才相手にはどう頑張ったって勝ち目は無いわけですよ。だから天才や奇才がゴロゴロいる業界で、なんとかして自分の優位性・存在感・居場所・立場を確保しようとすればするほど、証明しようのないもの(正体がバレそうにないもの)に頼りたくなるのではないかと推測。あとは弱者をいじめることで手っ取り早く優位性を保つとかもありますよね。(器が小さい)

他には男性の場合では「逸脱」がありますよね。「エリートでめっちゃ稼いでいるのに実は赤ちょうちんとサブカルが好きな俺」的な逸脱とか、一種のポーズとして散見される「自意識過剰くんあるある」ですよね。私は赤ちょうちんもグランメゾンもシックなバーもスナックも、自由自在に軽やかに越境して楽しめるのが粋な大人だと思いますが。
●必要悪?「男らしさ」が猛威を振るう深いワケ 出世する人まで「粗暴になる」という悲劇

スピに話を戻すと、「俺ら(見える人)VSあいつら(見えない人)」的な二極対立構造もつくり易いから、複雑な世の事象を単純化するのにも使えますよね。
実際には、二元論で始末できるほど人や心や物事は単純ではないと思うけれどね。それぞれに思惑があって、人生のステージで事情も変わる。頭ではわかっていても、気持ちがついていかないことだってある。そういうグレーゾーンの間でなんやかんややってることこそが生きているうちの醍醐味だったりすると思います。そういうジタバタした自分を自分で笑い飛ばせるぐらいのユーモアは、年齢なりに備えておきたいもの。

個人的には二元論ではなく、中二病(「何者かになりたい病」)との決別、つまり「完璧な人はいないし自分もしょせんただの人」という凡庸さの受容こそが精神の成長であり親離れ(「親もただのおじさんとおばさん」)と考えているのだけど、その真実を直視したくない人、凡庸な自分なんてまだ認めたくもないし知りたくもない、という人がスピリチュアルを引き合いにして偽自己実現という現世利益を追求できていたりもするんじゃないかな。

そういう意味ではミッドライフクライシスも、もう1つの中2病ともいえますよね。
自分で思考が堂々巡りしやすい思考優位タイプの人は、ぼったぐり自己啓発セミナー等のセミナージプシーになったり、お払いに大枚費やしたり等の行動に転じやすい。そういう経験であっても、本人の気が済んでスッキリしていればよいのだけど、自分を尊重できない人(「私は尊重されない」というある種の信仰にも似た強い思い込みのある人)を最も尊重していないのは当人だったりするので、そういう弱いメンタルにつけこんでお金を出させる商売は世の中とーっても多いから要注意。

前にもブログに書いたことがあるけれど「自分の人生を自分で決められない弱さのほうがよっぽど問題」です。誰かに言われたから、他人がそうさせるからじゃなくて、自分がやりたいからやる、でありたいですね。

そもそもこの世に生命が誕生して以来、霊というものが残存してきているのなら、もはや地球上は霊の満員電車(笑)みたいになっていそうな気がする。でも爬虫類とか両生類とかプランクトンとか昆虫の霊って私は聞いたことない。霊になれるか否かのヒエラルキーがあるのかな?インスタが流行る割には、大昔に流行った心霊写真が撮れたとかって話も私は聞いたことがないし。そんなこともよりも多くの人は画像加工に熱中しているのだと推測する。(笑)心霊写真って、黒い点が3つあれば目と口に見えるとか、その程度の話が気がする。(つまり錯覚)そもそも心霊写真が霊がほんとうに写りこんだ写真なら、霊の顔とか手だけじゃなくて、毛深い脚とかおっぱいとかお尻とか突き出た醜い腹とかが写ってててもいいはずなんじゃ・・・?お寺の隣に住んでるのに、なんにも出てこないし。これまで近所に出没したのは野良猫、ハクビシン、タヌキ、蛇ですよ。(笑)

話戻って、エムグラム診断。
『性格とは、素のときにあらわれる性質のことです。その性質のうちもっとも強く現れるものについて、数十個ある性格を示す言葉の中から最も強く出ている8つの性質をピックアップして並べたのが「フィガロ(私)を構成する8性格」です。』

で、私を標準的な日本人と比べるとこんな感じらしい。自分でも「もう知ってるよ!」というものが並ぶ。(笑)

・1:決断性が超特異的に高い
・2:直観性が超特異的に高い
・3:社交性が超特異的に低い
・4:固執性が超特異的に高い

『才能というものは、それを持っていない人からすればそれを努力でカバーするのがすごく難しいのに、それをいとも簡単に成し遂げられる能力のことです。あなたの性格が最もプラスに働いた時に発揮しうる才能を分析します。』

〇フィガロの才能
1:自分の主義・主張を持つ
2:あらゆるものの本質を見抜く
3:群れない、媚びない
4:最後まで諦めない

〇フィガロの仕事
・1:バッサリ合理的な判断
・2:持ち前の閃きで問題解決
・3:コツコツ努力を積み重ねる
・4:こだわりを持ってやり抜く

『あなたは、迷いなく、情に流されず、極めて合理的に決断します。
目的を明確に定めてから考えるので、矛盾した行動を取ることはほとんどありません。「何となく」や「相手の意向」ではなく、自分はどうしたいか・どうするべきかという基準で選択をします。すなわち、自分を大事にすることができるのです。
自分の目標に向かって筋道を立てた後は、うじうじと悩むことなく、着々と行動に移していきます。強気の姿勢で、何度も自ら答えを出し続けることで、ますます自分の理想に近付けるでしょう。』

「ハイハイそうですそのとおりです」と言いたくなる内容でした。
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