ロレッタブログ

廃用症候群三歩手前で考えたこと - 2019.04.20

篠田節子さんの連載が面白い。 50代~60代にかけて、ご自身の婦人科系のがん闘病と親や義親の介護のタイミングが重なるケースは多いんですよね。

認知症の母を介護しながら二十年。ようやく母が施設へ入所し、一息つけると思いきや――今度は自分が乳がんに!?
介護と執筆の合間に、治療法リサーチに病院選び……落ちこんでる暇なんてない!
直木賞作家・篠田節子が持ち前の観察眼と取材魂で綴る、闘病ドキュメント。

→●介護のうしろから「がん」がきた!

そもそも人の心など、文化系の人間がうだうだ言うほどご大層なものではない(小説家が言うんだから間違いない)。猫なで声の共感の言葉のかわりに、大きくよく通る声で号令をかけられ、考える暇もなく体を動かされ、大げさに褒められる。そのリズムが、体だけでなく萎えた心を活性化してくれたりする。

だからこそ、老いるまで運動らしい運動を一切してこなかった人は、すでに筋量が少なすぎて、入院を機に日常生活レベルの筋肉すらあっという間に落ちるので、老いて病んでからのリハビリも日所油復帰も、より大変になるんですよね。

だからこそ、つべこべ理屈と言い訳をこねる暇があるなら、その時間を今からでも動くことに充てること!です。(まあ、それでもやらないタイプの人はある一定数存在するものですが、それはその人の人生だし選択の自由ですからね。将来的にはご家族がしりぬぐいに奔走することになるとは思いますが・・・。)

ティッシュエキスパンダーを入れたバストについて、手引き書によれば体の線が出ない服を着ればOKとあるが、今どきチビTやぴたぴたリブ編みセーターなど着る女子はいない。私はフィット&フレアのワンピースで夏を過ごしたが、その程度のフィットではほとんど左右の差などわからない。第一、他人のバストの左右の違いになどだれも注目していない。そもそも他人のおっぱいなんかに普通の女は興味がないということを、その後、幾度か日帰り温泉やビジネスホテルの大浴場に入って確信した。
 タオルで隠すまでもなくだれも注目などしない。人間は基本、ナルシシストで、一番関心があるのは自分だ。それ以外は、たまたま入ってきた見事な巨乳やアスリート女子の尻をこっそり鑑賞して、へぇーと感心するくらいで、手術痕のついた他人の胸など興味の対象外なのだ。

乳輪をアートメイクで創るのって、数十年ぐらい前からアメリカではごく当たり前に実施されているのですが、日本ではまだまだご存知無い方が多いのね・・・。

よみタイは作家の鈴木涼美さん の新連載「○○○な女~オンナはそれを我慢している」や、弁護士の南和行さんの連載「離婚さんいらっしゃい!」もおすすめです。