ロレッタブログ

村上さんからのお便り - 2007.04.17

今日は「ひとつ、村上さんでやってみるか」を読了しました。

作家と読者のEメール交換を実現した「村上朝日堂ホームページ」を単行本化したもの。
ここ数年は、物語より気が向いたときに何気なく手に取れるこうした本を選んでいます。
この、読者とのメールを介したコミュニケーションが始まった数年前、思うままに記したメールに返事がきて、とてもうれしかったのを覚えています。
たしか、既刊の「村上朝日堂 夢のサーフシティー」か「スメルジャコフ対織田信長家臣団」のどちらかに、村上さんとのやり取りが2通載っているはず。
「ええー!!どんなメール書いたの?!もうものすごい量のメールが届いてるらしいのに、2回とも返事もらえるなんて、そんな確立ほとんどありえないのよ!」と当時は言われたのですが、ぜんぜんたいした事を書いているわけではなく。
「探しているこのレコードが見つかりません」とか、「ゼミで村上さんの作品を論じています。結構たいへんです」とか、「西海岸に音楽の旅にいってきます。とっても楽しみ!」だったり。
http://opendoors.asahi.com/asahido/
そこで何度か話題に上っている「カラマーゾフの兄弟」は、10代の頃に挑戦したものの、登場人物の名前が長すぎて誰が誰だか分からなくなり断念した、という苦い経験があるだけに、再チャレンジしたいところですね。
ロシアの名前の響きには、馴染みがないだけに覚えるのが一苦労です。
そういえば、マリリン・モンローは「私は‘カラマーゾフの兄弟‘のグルーシェンカの役をやりたいの」と願っていたのに、誰もまじめに受け止めてくれなかったのだとか。
「どんな役なんだろう?」と、手にとったのがきっかけでした。
「腹が立ったら自分にあたれ。悔しかったら自分を磨け」
「傷ついたのが自分であってよかった。誰かを傷つけたのではなくてよかった」
という、座右の銘というまでもない、ごくごく当たり前のことを記してくれていたり、何かとふと読み返すと気持ちが温かくなる一冊です。
ちなみに、「お金で買える最大のものは時間と自由」とありますが、ではお金で買えない最大のものは?と考えてみた。
たぶんそれは、「愛情と健康」。