ロレッタブログ

紫外線と光老化 - 2008.05.30

紫外線においては、「注意一秒、怪我一生」ならぬ「油断1秒、しみしわ一生」と憶えていただけるとよいかと。
「光老化」といわれるものの特徴は、
①皮膚が一枚ずるっと落ちたように、
②ざっくりと深いたるみと大ジワが入り、
③厚ぼったく硬い肌の質感、
です。
マリンスポーツが好きなあの人、この人、ゴルフが好きなあの人、この人。
芸能人でそういう趣味で有名な人を思い浮かべると分かりやすいです。

日本では、紫外線の害が主に美容面で浸透しているため、健康面でさらに無知な男性は、日焼止めを塗ることすらいやがる傾向がありますが、皮膚ガンになってからの後悔は、何の役にもたちません。女性よりも男性は皮脂がさらに多いので、乾燥や小じわは出来にくくても、日焼けはしやすいのです。
さらに目は、白内障のリスクも高まります。

人類は文明のおかげで移動できるようになりましたが、本来強い紫外線には耐えられないはずの白人が移住したオーストラリアでは、オゾン層破壊が進み、強力な紫外線のために皮膚ガン患者が多発したため、社会的にも老若男女問わず紫外線予防のよびかけを徹底しています。

ちなみに、もっとも皮膚ガンのリスクが高いといわれているのが赤毛の白人。
ぬけるような色の白さ。紫外線照射には耐えられない肌なのがご理解いただけるかと思います。

子供は太陽の下を駆け回って真っ黒が一番!は過去。
しかしその過去の18歳までに、私たちは一生の紫外線の80%は浴びてしまっている、とお考えください。
(それまでに毎日日焼止めを塗る習慣がある人は稀ですが、外に出る機会は毎日のようにありますから。)
もう一生分浴びているのに、さらに浴び続ければ当然皮膚のダメージも酷くなります。
人工紫外線を用いる日焼けサロンを利用される場合は、お金を払って老化と皮膚ガンのリスクを高めていることを理解してください。

南北にながい日本の南(鹿児島)と北(秋田)の女性をくらべると、60才ではシミは約20歳、シワも約6歳くらいの差がみられるとの結果があります。
紫外線による老化は、秋田の女性がずっと遅いのです。

しかし、太陽には体内でのビタミンD合成、ホルモン量や体内時計の調整などなど私たちに有益な面もたくさんあります。
なので、怖がらず、過度の紫外線はさけつつ、上手に付き合っていくためにはどうすればよいか?
最も重要な事は、「無駄な日焼けをしないこと」。

①長袖を着る
②日焼止めを塗る
③帽子をかぶる
④正午をはさんで3時間前後のアウトドア活動は避ける
⑤サングラス

ちなみに、「日傘差してるから日焼止めぬらなくてもいいでしょ?」では地面からの反射光も防げないので全く意味なしです。
「部屋の中に一日中いるんだから、大丈夫でしょ?」も紫外線は窓を通過してはいるので、意味なし。
「今日は曇りだし、まだ冬だから」も意味なしです。天候にかかわらず、この世に太陽が昇る限り、365日紫外線は降り注いでいます。
ビタミン剤をとっても、エステをしても、サプリメントをとっても、日焼け止めなしで日に当たればすべてゼロです。

白いキャンバスに黒いインクが1滴落ちれば、真っ白にもどすのは大変なこと。
予防にまさる武器はなし。
美容だけでなく、何事においてもいえますね。