ロレッタブログ

生徒さんからの頂き物 - 2008.08.10

ロレッタには美容学校で学んでいらっしゃる生徒さんがなぜかロレッタをみつけて訪ねてきてくださることも多いのですが、先日は巣鴨名物の塩大福をいただきました!

ひさしぶりの和の甘味の塩味の餡は、京都の出町ふたばの豆大福を思わせる感じ。
和の甘味つながりで思い出した代々木上原の‘栗羊羹‘。
今年は時期を逃さずに買いに走りたいものです。

そういえば大阪にも美味しいとうわさの和菓子のお店があったんだっけ、と秋の甘味計画のプランニングは尽きないのでした。
ロレッタにも、同業の方は多くお見えになられます。
そのときに、今現在美容の勉強をされている方からの就職先選びについて、「将来独立を目標にしているので学校を教えてほしい」、もしくは「どうやったらうまく独立できますか?」というお話も多くあります。

残念ながら私はスクール等には一切通ったことがありません。
師匠といえる人がいなかったため、全て現場で、独学で、今日に至ります。
そのため学校選びや勉強の方法に関してはお力にはなれないのですが、いずれの質問の場合にも、離職率は大変高い業界であることは正直にお伝えいたします。
どんな職業であれ、手に職を目指すなら、才能にめぐまれた一握り以外の凡人が一人前になるには必死に働いて最低10年は必要かと思います。

その間、地味な基礎を来る日も来る日もこつこつと繰り返す努力を嫌がらない人だけが入る世界です。
「この道で食べていきたい」という相談はよく受けるのですが、予め事実を事実としてお伝えするようにしております。
それでも目指したい方のみが足を踏み出す世界だと思ってください。

プロとして食べていくには、「今は生活していけなくても、いずれこれで身を立てる」という気持ちが持続しなければ、到底話にならない世界です。
たとえスクールであっても、独学であっても、肩書きがあっても、資格をとっても、一生懸命勉強して施術に臨んでも、お客様に一言「あなたは下手ね」といわれてしまえば終わりの世界です。
「手に職で食べていく」ということは、「それ以外は世の中では何の役にも立たない人間になる」ということです。
それはつまり、「手が無くなれば食べていくことすらできなくなる」ということです。
いつ目指すものになれるのか、目指す事ができるようになるかは、誰にもわかりません。

しかし、ひたすら無駄な膨大な時間を投じて同じ事を繰り返し努力していると、「いつか」はできるようになります。
そして、ある程度の時間をこなせば人並みに手は動くようにはなりますが、「それ以上のもの」になるには自分の才能と努力だけです。

私もまだまだ、現状には満足していません。
満ち足りるには程遠いほど、まだまだ磨かなければならないことが沢山です。
それでも、喜んでいただけて、それを糧に生きていきたいと思うならば、踏み出してみる価値はあると思います。
地味な基礎をこつこつとする努力を嫌がらない人だけが入る世界です。
出来るかどうかは、全て自分次第です。
厳しい世界ですが、それだけの価値はあります。
がんばってくださいね。