ロレッタブログ

エクスビアンス・アドバンスセミナー - 2010.06.23

月曜日は、国際展示場正門にあるリツビ東京支社にてエクスビアンスのアドバンス・セミナーでした。
今回は、東京・大阪・福岡の各支社に各サロンの代表者が集まり、同時中継で意見交換をする、という初の試みです。
ロレッタのブログをご覧くださっている同業の方もいるみたいで、ご挨拶下さった皆様、本当にありがとうございます。
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カウンセリングやアドバイスが苦手、「絶対物は売りたくない」という意見が多かったのですが、「話をする」ということは「自分の思いを伝えるということ」だと思うので、そういう人がどうしてこの仕事を選んだのかが謎。ただ話きいててうなずいてればいいと思っているのかな?

この仕事で私は退屈したことがありません。美容業界の流行り廃りも興味がないですし、そもそも身体や皮膚の構造が突然変異を起こしているわけでもないのに、それに対して行うスキンケアに流行があるのはおかしいと考えています。
「どうやったら売れるか?」「何をいくら売るか?」というマーケティングにも興味はありません。だいたい、ゲランのサロンにいるころから、そういう口先だけで適当に売り上げをあげるのがとてもいやでした。必要のないものを買わせる必要もない、と考えていたので、売り上げ至上主義の店の方針とはとことん反発しましたが、クライアントの皆様からはたくさんご指名を頂いたことで支持を証明できました。そうして支持してくださったお客様たちは、私が東京でサロンを初めても足を運んでくださったり、大阪のサロンにもお越し下さりました。
「あの子は絶対に必要のないものは勧めたりはしない。あの子は嘘はつかないわよ。」と大切なご友人様もご紹介くださりました。これは本当に嬉しかったです!

私が他のサロンに足を運んでよく感じるのは、その肝心のカウンセリングやアドバイスにハートがないこと。つまりお客様に関心が無い。教科書やマニュアルで教わったことを教わったままに口にしているだけで、目の前にいるお客様という生の実体と向き合っていないような印象を受けます。なんかね、その人が今まで読んできたマニュアルや教科書、ちらっと読んだ美容雑誌の情報、頭の中であの本のどこかのページをめくってしゃべっているような印象を受けるんですよ。
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あと、美容の仕事に就く方からよく聞かれるのが「私は技術者であって、物を売ったり営業をするために働いているのではありません」というご意見。特にオーナーや店長クラスの方とお話すると、こうしたスタッフをどう指導すればよいかお困りの方が多いように見受けられます。これは全く意味のないプライドだし、この発言の意味するところは「私は技術者であって、お客さまがサロンを出た後に何を使ってどうなろうが、全く関心がありません。サロンに来てくれた人にマッサージをすることだけが私の仕事ですから。」という「お客様に無関心」と同じこと。

365日×朝夜2回×女を捨てない限り生きている年数続けるとして人生約85年=一生分のスキンケア回数≒62,050回
膨大な回数をどうでもよい製品・必要のない製品で済ませて、サロンに来るだけて「チャラ」に出来るわけがありませんよね?
賢い方なら、すぐに気がつくはずですよ?
お客様は今よりきれいになりたいからサロンにご来店くださっているのに、使っても使わなくてもどうでも良いような製品やお手入れに時間やお金を費やしていたのがわかったなら、「それは意味が無いです」とお伝えするのは、当たり前のことですよね?
知っていても伝えないのであれば、それは不親切じゃないの?

プロから見た事実を事実としてお伝えすること。当然のことではありますが、「今より良くなりたいのであれば、何かを変えるしかない」のです。その「何か」をお伝えするのがプロです。その「何か」が判らないのであれば、それは「あなたの知識と経験が至らない」というだけのことです。ただ、そうした知識や実践の経験を私に与えてください、と口をあけて待っているだけでは何も変わりません。

「腹の底からそう思い、自分の爪から血を流しながらよじ登っていけば、大抵のことはできます。」