ロレッタブログ

女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識 - 2010.10.10

パリ滞在中にお世話になった岩本麻奈先生の最新刊!
女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識 / 岩本 麻奈

現地でお会いしたときに、新刊を執筆中とお聞きしていたのですが、やはりこの本でした!
新刊の記念講演には仕事で足を運べずとても残念だったのですが、書店の美容本コーナーでも平積み!!
読みやすいQ&A形式で、判りやすい言葉で書かれた、巷によくありがちな美容の‘都市伝説‘をばっさり斬ってくれています。
パリでも2人で色々お話したのですが、「美容の情報に詳しいこと」と、「経験をつんで体得していること」は全く意味が違うのに、このシンプルな事実に気づいていない人が多いように思います。
洪水のごとく溢れ続ける情報過剰社会。
そんななか、いまの自分に本当に必要な情報を選び、理解し、取り込むことが、内面・外面両方において、とても難しくなっている時代のように思います。
手を伸ばせば届くところに便利な情報ツールが山ほどあると、「情報はタダ」と勘違いしてしまう。今の自分に必要な情報はどういうものか判っていない人は、情報の洪水の中でただ溺れていく人になる。
その中から、自分にとって意味のある、価値のある情報を選び取ることが大切なのでは?
人間の知能や知性は、本来、時代が変わったからといって、そんなに急に低下するものではないと思いますが、自分の足で歩いて、自分の頭で考えて、自分の手で書いて、自分の手で選び、血や肉として自らに取り込む。これが出来ない人が増えているように感じるのです。
たとえ思考が停止していても情報は際限なくなだれこむから、頭は空にはならない。
もっといえば、情報を取り込むことに時間と労力を割き過ぎるために、イメージする力が激減している。
考える時間が少なくなっているのだから。
考えていなければ、想像力は働かない。
イメージできないから、想像できないから、とりあえずよさそうな話に飛びつくことを繰り返し、溺れていく。
そうして結局、企業のPR戦略に上手くのってくれた「模範的大量消費者」になる。
そして、いくら勉強(したつもりになっていて、実は情報を「知った」だけ)しても、「以前よりも良くなった自分」にもならず、現状は前と大して変わらない。
何か悩みがあるのなら「どのメーカーの何が良いか」ということではなく、なぜそうなっているのかの原因を知り、対策を練りましょう。
化粧品のアドバイスだけではなく、物事は色々な角度から原因を探り、最優先事項から対策を講じていくことが大切です。
いま身体と皮膚はどんな状態で、何を求めてこの状態を起こしているのだろうかと思いを巡らせることは大切です。
特に冷静で賢くスマートなロレッタのお客様には、ぜひご一読いただきたい、信頼できる美容本です。