ロレッタブログ

年末年始読書覚え書き - 2011.01.21

エクスビアンスの新メニューのご紹介をしようと思ったのですが、それに用いる製品の新画像がまだないらしいので、これは届き次第詳しい説明を載せますね!
さてさて、それでは年末年始の読書の覚え書きです。
以前「これってマツコさんなのかな?」とブログに書いたら、なんとその本をお客様がお持ちでした!!T様、貴重な本をお貸しくださって、本当にありがとうございました!

ナンシー関、マツコ・デラックス、伏見憲明の鼎談も面白かったのですが、一番読みごたえがあったのは、ドラァグクイーンでブスというのをチャームポイント?としている方々の話。
以下のとおり、とってもシュールでした。
ナヨミ 二丁目ってイタイ若作りって多いですよね。
伏見 そう、二丁目の風物詩って言うか、あれなんなんだろうね。40過ぎて20代に見られて喜んでる人って(笑)。どっかおかしいと思う。
ジュンコ そうだ、あたし、それだめなんだ。いくら誰専でも。そういう人の「若々しさ」って、「バカさ」って読めるのよ、と教えたくなる。
伏見 内心バカにしながら「若いですね」っていって本人を喜ばせるっていう構図を見てると、すごい意地悪だなあってぞっとする。
ナヨミ あ、僕、意地悪で言ってますよ。だって歳相応の美しさとか格好良さってあるのに。そういうのって、女の人にも多いですよね。会社の女の人にも思うんだけど、若くいようとするよりも、その年齢なりのものを見せてくれた方がよっぽど魅力的ですよね。
伏見 ただ見た目だけの若さをキープすると、オカマの場合、一年中肌を焼きすぎて炭みたいになってしまう。
ジュンコ 女の人って白くとばすけど、男の人って黒く塗りつぶすよね。
伏見 鈴木その子の道か、木炭か(笑)。
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・・・その子か木炭の二択ですか!!!!
いやー、いろんな意味で濃い本でした。ものすごい文字量、かつセクシュアリティーに関する寄稿・論文も多いので、到底さらっと読める本ではないですね。途中休憩で仮眠したくらい脳みそフル回転しました。
そして、この本も一緒にお借りしました!!お二人のコアなファンにはお勧めですね~。

ひきつづきうさぎさんの本も集中的に読んでいます。
気になったもの、アンテナにひっかかったものは全作品読破の勢いで徹底的に読み込みます。



うさぎさん繋がりで、伏見さんの著書も同じく理論社「よりみちパン!セ」シリーズから。

歌舞伎が大好きなお客様がいらっしゃるので、興味がわきました。

花伝書は、読んでみたかった一冊なのです。「神と鬼は同じである」と記されていると聞き、興味を持ったのがきっかけでした。いろいろな役を演じる際の心得が記されていますが、「神」と「女」は下記のとおり。


およそ神の物まねは鬼ふうのものである。何となくいかつい風つきがあるものだから、神様の姿によっては、鬼ふうのものになってもさしつかえはない。
ただし、神と鬼とは、全く変わった本質がある。神は舞ふうのやり方に適しているが、鬼は一向に舞ふうにやる手だてはないだろう。神様をば、できるだけその神の姿にふさわしい扮装をととのえて、気高くして特に神に扮して出る「出物」の場合にならなければ、神ということはないわけだから、出物の時には衣装を飾って、着付けをきちんとしてやるがよい。

およそ女の風姿は、若い役者の稽古に適当なものである。若い役者の稽古に適当だというと、やさしいもののように思うかもしれないが、実は大変難しいものである。まず第一に扮装が見苦しいと、少しも見どころがない。~中略~ただ世間一般の女の風姿は、いつも見なれていることだから、真似ることは何でもなかろう。その世間普通の衣・小袖の扮装は、大体の風姿が舞台で引立つ程度であればよろしい。また、曲舞まい・白拍子・物狂いなどの歌舞芸人の女姿は、扇でもかざすものでもよいから、できるだけやんわりと持つがよい。
衣・袴などをも長々と足がかくれるようにたっぷり目に着て、腰膝はまっすぐにして、上半身はしなやかにするがよい。顔のたもち方は、仰のけば見ためがよくないし、うつぶけば、後姿が悪くなる。
そうかといって首のたもち方をちゃんとしようと気をつけると、首ねっこに力が入ってしまって、女らしく見えなくなる。できるだけ袖の長いものを着て、節くれ立った手先などを見せない方がよい。帯などもゆるめにしめるがよい。
か様に女の物まねは何より扮装に注意せねばならぬが、それは風姿をよく見せようというためである。どんな物まねでも紛争が悪くてよいというはずはないけれども、ことさら女の風姿は、扮装が根本第一である。
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重力があるからこそ若くいられるのですから、面倒くさがらずに運動しましょう、ということですね。

昨年はマイケル・ムーアの‘シッコ‘をお客様からお薦めいただいて観たのですが、なんでこんなに極端な国なのかずっと謎だったのです。

ワイン園まで作ってしまった玉村さんによる食の授業。

あまりに切なくて、読み終わると現実とすこし乖離したような感覚になります。
映画化されるらしいですね。