ロレッタブログ

青山ブックセンター本店にて - 2012.01.22

昨夜は、青山ブックセンター本店のカルチャーサロンにて、こんな3人の鼎談に出かけました。
以下、同ブックセンターHPより
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出演:植島啓司さん(宗教人類学者)×高橋正宣さん(出雲大社常陸教会教会長)×三潴末雄さん
この度、青山ブックセンターでは、ミヅマアートギャラリーディレクター三潴末雄さんとゲストの方が「日本」をテーマに語り合う連続対談シリーズ「日本再再再発見」を開催する。
ギャラリストとして会田誠さん、池田学さん、鴻池朋子さんや山口晃さんなど気鋭のアーティストを擁している三潴さん。近年では、日本現代美術の魅力を日本にそして世界に広めるべく、「ジャラパゴス展¹」や「ジパング展²」といった展覧会のキュレーションも行っている。
そんな三潴さんは「日本の独自の文化力は世界に誇るべきものであり、その一翼を担う現代美術は光り輝いている」と力強く語る。
日本再発見という行為は、これまでに幾度となく行われてきた。
しかし、東日本大震災、それに続く原発問題といった大難に直面をして心身ともに不安定な状態で行われる日本の再発見は、これまでとは違う意味や強さを持つのではないだろうか。とても早いスピードで情報やイメージが生み出されては、消えて行く現代。私たち一人ひとりがそれにまどわされることなく、その深層に根付いているゆるぎなき力を改めて発見することで、未来へと繋がる大きなエネルギーとなるだろう。
三潴さんが生み出す展覧会や言葉は表面的なおもしろさにとどまらず、日本の深部から湧き出る力を感じとることができる。三潴さんの「日本文化」を信じる想いと言葉にさまざまな視点を投入することで、日本の力を再認識するとともに、新たな力を発見することができるのではないだろうか。そこで、三潴さんと、日本に対して熱い想いを抱く様々なゲストに「日本」についてとことん語り合ってもらう場を設けることにした。
どのような「日本」に出会うことができるのか誰にも予測はできない。本対談を通じてみえてくる「日本の力」を一緒に考え、「日本」を今一度、再再再発見していただきたい。

三潴末雄さんからのメッセージ
東日本大震災後、たくさんの言葉がネット上に氾濫していた。その中でもっとも心に沁みたのはマルティン・ルター(1483~1546、ドイツ人神学者)の言葉であった。
「たとえ明日世界が滅びようと、私は今日林檎の木を植える」
3.11前は、「終わりなき日常が続く」と思っていたが、3.11後に発生した福島原発事故と放射能汚染問題は、私たちに「終わりなき非日常が続く」覚悟を迫っている。かつて経験した事の無い未曾有の困難の中で、たとえ明日、なにが起きようが日本文化について再考したいと、ルターの言葉に触発されて思うようになった。
青山ブックセンターのお誘いもあり、役不足を承知の上で、無手勝流だが「日本再再再発見」のトークを引き受けることにした。
私は長年、現代アートのギャラリーを主宰してきたが、アートの力、言葉の力を信じている。
三潴末雄 ディレクター
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三潴さんは、昨年足を運んだZIPANGU展のキュレーターでもあります。
高橋正宣さんは、出雲大社常陸教会会長。出雲大社って、初詣で10万人、年間では25万人もの参拝者があるのだそうです!!!
いやーいろんな意味で最も突き抜けて面白い方でした・・・違う次元で生きてる人、という印象。
その後の懇親会(という名の吞み会)でもお話を伺ったのですが。記憶がフルカラーのフィルムのように次々映し出されるのか、とにかくどのエピソードもディティールが細かい!!!!
「忘れないでね~」と我々女性陣に手を振ってお帰りになったのですが、いや、もう忘れたくても忘れられないです・・・。(笑)
ショールと帽子がとてもお似合いの、高橋教会長でした!