ロレッタブログ

2012夏休み後半・8月17日・大阪公演② - 2012.09.07

荷物出しも無事に終わったので、ロビーでネルソン・マイク・ダリアンとたむろっていると、クルーの一人がスキンヘッドの頭に大きなばんそうこうを貼っていました。
ジョン・カウシルがドラムの壊れた部品を演奏中に後ろに投げたら、それが当たっちゃったらしい!
痛そう!!!大変だったね~。
メンバーは、レンタル機材でのツアーのおかげでサウンドチェックもいつもよりずっと時間がかかって大変だけど、クルーはもっと早くから遅くまで仕事をしているので、もっと大変です。
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隣に座ったマイクが「娘の写真、見る?」と、待受画面に2人で撮った写真を見せてくれたのですが、めちゃくちゃかわいくてきれい!!!
マイクはもともとがモデル並みにかっこいいし、奥様はバリバリ仕事ができる美しいキャリアウーマンなので、さすがお二人の娘だけあります。
マイクは東京公演③でも記したとおり今回はベーシストとしてのツアーですが、元々はドラム&パーカッション担当。
ちょっと前の写真だから、いまより少し髪が長いですね。

彼は1999年からブライアン・ウィルソンのツアーに参加していたのですが、翌年から「生まれたばかりの子供と過ごす時間は二度と帰ってこないから」とツアーを離れて子育てに専念していたくらい、とても子煩悩な父親。2004年にツアーに復帰して、現在愛娘は15歳になりました。
かんばら 「BFは?」
マイク 「うーん・・・まだ知らないけど」
かんばら 「どうする?紹介するって家につれてきたら。父親としてどうする?」と尋ねたら、ライフルで撃つマネをして「バイバイ」って言っていました。うける!!!
しかしすぐに銃が出てくるところがアメリカ的。
そして紹介されたくらいで殺されるBFも大変です。(笑)
そもそも自分だって同じことをしてきたはずなんですが。(笑笑)

マイクはマッサージの話が気になっているみたいで、あれやこれやと聞かれたのですが、目下右腕が職業病らしい。実は5~6年前に左前腕の伸筋を使いすぎで手術したのだそう。それが今回は右腕にきた、と。
マイクは、ドラム・パーカッション・ギター・ベース・ピアノが出来るので、あらゆる形で酷使しすぎた結果らしいです。
ちなみに、彼らが長年ツアーしているビーチボーイズのブライアン・ウィルソン・バンドは、3種類以上の楽器ができない人にはそもそも参加できません。みんな4つも5つもできますからね~超人!(笑)

2ヶ月おきにステロイドと痛みどめの注射を打ってもらって、ツアーをやりすごしているそうで、9月のUK公演で今回のツアーが終わったら、手術をして2ヶ月リハビリすれば、年末には治る予定らしい。足はドラムを叩くにしてもふくらはぎのストレッチをすれば大丈夫だけど、注射がなかったら演奏するのもやっぱり痛いみたいで、大変だね。
そういえば、ダリアンももともと身体が弱い方なのだけど、BB5のメンバー以外では実はダリアンだけがビジネスクラスで移動しているのです。飛行機の揺れがひどいど、三半規管の具合がおかしくなるらしく、めまいがひどすぎて1公演出られなかったこともあるのだそうです。それ以来、身体のためにもビジネスクラスで移動しているのです。
かんばらさんは最初は「それってビジネスクラスに乗りたいから言ってるだけなんじゃないの?」と他のメンバーとからかっていたのですが(←ひどいですね)、今回は何事も無く耳も快調みたいでよかった!
みんなそれぞれ、それなりに職業病で大変です。
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そんなところに、ロビーにいたファンの女性お二人がやってきて、年齢の話になりました。「42歳くらいにみえますよ」と言われて、喜ぶダリアンとマイクの2人。(笑)

私が彼らと出会ったのは、たしか大学生の頃(22歳)でしたが、いまでは私がその時の彼らの年齢(35歳)になりました。
そして、当時35~36歳だった彼らは、50歳になり、白髪が増えて染めていたり、髪が薄くなる人もおり、老眼も現れ、体型もメタボになり、とそれなりに貫録が出てきています。(笑)
1999年から今日にいたるまでの間に、結婚した人、離婚した人、再婚した人、別れた相手が子供を世話しているのでたまにしか会えない人、子供を授かったのにツアーにでていてろくに一緒にいられない人、彼女の子供が病気の人、友達の元奥さんが今は自分の彼女の人、いろいろありましたが、お互いの人生の山と谷を共に過ごしてきたようなものです。

彼らは彼らで私の変化もまた面白いみたいで、そんなこんなで体調の話になりました。
かんばらさんは髪が長くなった、というのもありますが、顔と体型もすっきりしているので、なにがあったのかと不思議だったみたい。20代はストレスで身体がとことん壊れていたので、不妊治療のようなものを長年受けていて、その副作用がずーっとしんどかったのです。クロミッドを3錠にふやしても効かなかったので、ルトラール、ノアルテンD、プレマリン、などカウフマンと呼ばれる治療法に漢方薬を4種類位あわせて摂っていて、副作用でむくみまくって、夜中にふくらはぎが痛くて目が覚めて、あまりの痛みにて「これがなくなるなら切り落としたい」と本気で思っていたくらいでした。
ホルモン量が多いお薬のせいか、むくみがひどかったせいか、そんなに食べていなくても勝手に太るしで、副作用ばかりで一向に効かない薬が増え、強いものにかわり、それでも効かなくてしんどいだけなので、これだけ具合が悪いと当然機嫌も悪かった。
だから、彼らに八つ当たりしたり、無理な我がままをいっぱい言ったりしていました。(←ひどいですね)

今は治療法をかえたら、すっかり身体が安まって、「あの20代の苦しみは一体何だったの?」と唖然としているのですが・・・。
それでも、あの辛い経験のおかげで、ストレスとホルモンバランスとニキビや肌荒れの関連とピーリングとビタミンA/Cやピルの効果など、今の仕事に直結した知識が山ほど得られたので、決して何事も無駄にはならないものですね。
そして、あんなに辛い不妊治療の副作用に加え、さらに子供を授かるというプレッシャーまで抱えている女性たちのことを思うと、心身ともに消耗しきってしまうこともあるだろうし、本当につらいだろうな、と到底人ごととは思えなくなるのでした。
あとは、大阪にいたころは今回の彼らの宿泊先になっているホテルに連結しているビルに入っている、ゲランのサロンで働いていたので、そういう話もしていましたね。
激務に対してのあまりの給料の安さに、額をきいてびっくりしていましたが・・・。

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スイフティがやってきて、今日は(ばんそうこうを貼っている)クルーが誕生日だから、ロックバーでお祝いとするとのこと。
でもダリアンは特にショウのあとは出かけるよりは、早く休みたいほうなので当然行かず。
ネルソンとマイクは出かけたけど、ロックバーがちょっと遠いところにあったから、近場で呑んでたみたい。
みんなを見送ってから、私とダリアンは、ちかちゃんと電話!
「ちかちゃんは今日の大阪公演も、東京から観に来てたんだよ」というと「どうして教えてくれなかったの?パスだしたのに!」ととてもダリアンが気にしていたのですが、バックステージでバタバタするのとか苦手みたいだし気をつかったんだよーと言いながら、ちかちゃんとしっかり電話を繋いだかんばらさん。
ダリアンはしばらく話しこんでたんだけど、その内容が「ちかの旦那さんはどんな人?年上?同い年?で、どこで出会ったの?へ~、同じ会社?どっちから好きって言ったの?彼のほうから?それで、わあ私も好きだったの~ってなったの?そうなんだ~~~~。で、名古屋は見に来ないの?旦那さんが帰ってこいって?」と根掘り葉掘り聞く様子がおかしくて、隣でずっと爆笑してました。(笑)

ダリアンと話すのって、女の子と他愛無いおしゃべりをしてる感覚だから楽しいよね~ちかちゃん!
「以前のちかはすっごくシャイでほとんど話さなかったけど、今はとてもよく自分のこともしゃべってくれるし、前よりももっとずっとコミュニケーションが取れるようになって、すごく嬉しい。
たぶんそれは、彼女も結婚したり年齢を重ねたりして、大人になって経験を積んだからだとおもうけど、本当に嬉しい」って、すごくよろこんでいました。よかったね!
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その後、名古屋ディナーの件を決めるために携帯でメールがちゃんと届くかどうか試してみようよ、と送りあいっこしてみたら、なぜかこんな状態に。
・ダリアンのiphoneからのメール→私の携帯での受信・・・可
・私の携帯メール→ダリアンのiphoneでの受信・・・不可
「なんで????」
2人で首をかしげてあれこれためしたのですが、Cメールだったらよかったのかなあ??いまだに良く判りません。でも私の携帯からダリアンのマック宛へのメールは当然届くので、そっちでやり取りするかiphoneに電話することにしよう。
帰る頃にはロビーではツアー責任者のレオが一人でずっとiphoneを打っていて、何をしているのかと思えば、メリンダ(ブライアンの奥様)とかにツアーの様子などを逐一報告しているのだそう。
コンサートが終わっても、ツアーマネージャーのスイフティやレオみたいな立場の人はずーっと仕事が続いているようなものなので、本当に大変なお仕事です。