ロレッタブログ

2012夏休み後半・8月19日①・名古屋 - 2012.09.11

さて翌日は名古屋公演。昨夜の和牛の脂がもたれまくって、昼過ぎに気持ちの悪い目覚めにみまわれたかんばらさん・・・。
昔はサウンドチェックについていって暇つぶししていたのですが、今日はついていくほどの元気が(胃もたれで)無かったので、午後までCNNを見ながら脱力して休んでいました。すると、ちょうどタワレコ勤務の友人が、東京から名古屋まで観に来るらしくメールが!
かんばら 「暇すぎるので、ホテルに行って誰か喋り相手になってもらおうと思います(笑)ロビーにはファンがたくさんいるよ」
友人 「そりゃそうでしょー。世界的グループというか、神的グループよ(笑)!?わかなちゃんが友達なのは、よくよく考えるとおかしいよ(爆笑)!」
・・・そりゃそうだ。ただぐだぐだと話をしているだけで、何の緊張感もない間柄だけど。(苦笑)

BB5は確かに神的グループだけど、その神的BB5のサポートをする彼らは天使とでもいうべきか・・・でも50代男ばっかりだけど。
世界各国、どの都市にいっても、空港・駅・ホテルに沢山のファンがいるそうで、「(ホテルに到着する前から)どうして宿泊先がもう判ってるの?」「僕だって知らないよ!」と言うのでした。そりゃそうですよね。

ダリアンは部屋に行くと眠っているっぽかったので、スコット(6年前に再婚したジェニーは超美人!!!)にネルソンとマイクの部屋を教えてもらい、起きていたネルソンにお部屋で喋り相手になってもらいました。大きな身体にとっても優しくて繊細な心を持っている人なので、今回も気になっていたのですが、ゆっくりお話できてよかったです。

彼の父親は、同じ名前のネルソン・ブラッグという有名なヒルビリーミュージックのDJで、息子としての彼の本名はネルソン・ブラッグ・Jr。
幼いころから沢山のレコードコレクションに囲まれて育ち、80年代はNY、その後90年代後半からLAで音楽活動をしていたのですが、パーカッショニストとしてブライアン・ウィルソンのバンドメンバーに参加したきっかけは、ダリアンからのある日の電話。
1時間くらい最近の音楽シーンの話をしていて、最後の最後に「バンドにこない?」とさらっと言われ、もうその申し出のスケールの素晴らしさに電話で平静さを保つのが大変だったとか。(笑)
電話を切ったあとも、20分くらい嬉しくて飛びまわってしまったと。そりゃそうだよね~~~~~。(笑)
「音楽で食べていくことが一番の夢だったし、それが今は叶って本当に幸せだし、もちろんブライアン・ウィルソン本人と会うのも自分のなかで大きな夢だったから、いまはとても充実してる」
ということで、今年リリースした彼の2ndアルバムをもらいました。
相変わらず優しいね!どうもありがとう!!

そうそう、あとは「Steely Danを聴け」と言われました。ドナルド・フェイゲンは聴くけど、こっちはノーチェックだったので聴いてみようっと。今回はツアースケジュールがとてもタイトなので、体調管理が大変そうな人もいるなか、ネルソンは大丈夫?と思いきや、
「全くどうってことないよ。ミュージシャンなら判ると思うけど、ツアーで最も簡単なパートは‘ステージで演奏すること‘なんだよ。空き時間をどうやって過ごすかとか、人間関係とか、そういうことのほうがよほど大変だったりするもんさ。しかも今回はショウタイムも90分でしょ。アンコールが長引いて延長、ってことも一切無いって決まってるから、たった90分のショウなんてぜんぜん平気」
・・・はー、そういうもんですか。

でも、言われてみれば、彼らも私に話すことといえば、ツアーの愚痴とか(笑)、人間関係のあれこれとか(苦笑)、そういう話を何も考えずにだらだら喋ってる感じだから、それがやっぱり一番大変なところなのでしょうね。
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遅いランチを食べに外に出ようとすると、ロビーにちょうど前座のアメリカのメンバーとツアーマネージャーらが集まっていて、出待ちしているファンの方々がちょっとざわざわしている様子。関係者がこれだけ多いツアーだと、サインをもらいたくても誰が誰だか一瞬判らなくなるのかも?延々待ちつづけて気が休まらない様子も気の毒に思い、思わず「あれは前座のアメリカの人とツアーマネージャーですよ。メンバーはまだ部屋で休んでるので、まだしばらくは出てこないと思いますよ。」と声をかけたかんばらさん。それをきっかけにファンの方々と立ち話をしていたのら、なんと「わかなさんですか?」とわたしのことを存じてくださっている方が・・・。うーん、世のなか狭いですね。私が知らない人が、なぜだか私のことを知っている。たぶん、ひとりでふらーっと現れては仲よさそうに普通に喋って一緒にどっかに消えちゃったりするのに、音楽業界の関係者じゃないので、変に目立ったのかもしれません???でも、お話しできててとても光栄でした。どうもありがとうございました!

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さて会場着。会場では、名古屋に引っ越してしまっていた友人とも久しぶりに再会し、日本ツアー最終日でもあるので各地から熱心なファンが集まってきているようです。今日の席は、スタンド前方の右手上。今回は3公演、アリーナ、左手上、右手上と、各方向から楽しんでしまいました!みんな本当にありがとう!

この日一番驚いたのは、ダリアンがDARLIN’を歌ったこと!!
ブライアンが「ダリアン、Darlin!」と言った瞬間、「え?!」と驚いたのですが、まあとんでもなく歌いこなしていて、ちょっと感動するやら、途中で笑っちゃうやら、でした。
数日後に行われたアデレードの公演では、28:25からDARLIN`が聴けるので、彼の素晴らしいボーカルぶりを聴いてみたいかたはぜひどうぞ!(The Beach Boys 50th -Rod Laver Arena- Melbourne Aug-2012 -Pt 1
セットリストは当日会場についてから初めて判るらしく、日本ではこの名古屋で初のお披露目。
帰りの車内で「ねぇねえ、DARLIN’ってあなたの持ち歌になったの?びっくりしちゃった」と言うと「僕もびっくり」と言っていました。