ロレッタブログ

「ドット・コム・ラヴァーズ」と「婚活したらすごかった」 - 2012.10.25

面白くて一気読みしてしまった新書を3冊ご紹介。何度か伺った2丁目のバーでママをつとめる伏見さんの書評にひかれて一気読み。メルマガに掲載されていたその書評と同じのものがこちらでご覧いただけます。これはたしかに読みたくなりますよね?ただ、まじめな本のはずなのですが、面白可笑しくて電車の中でふきだしてしまったところも・・・。

婚活したらすごかった / 新潮新書 / 石神 賢介
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突然、結婚したくなった四十代バツイチの著者が婚活で遭遇したのは、想定外の個性あふれる面々だった。初対面でホテルに誘うCA(キャビン・アテンダント)、情が深過ぎる銀座ホステス、8歳もサバを読むアナウンサー、詐欺スレスレの輩、やたらとムサい男たち……。現実はものすごいことになっていたのだ。ネット婚活、お見合いパーティ、結婚相談所、海外婚活の現状を体当たりで取材した前代未聞、抱腹絶倒ルポ。超実用的婚活マニュアル付き!
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今夏にアメリカの大切な友人たちと再会して‘ミッドライフ・クライシス‘という単語が頭をよぎり、どうも気になるので調べていた折に(←余計なお世話)、みつけたのが吉原真里さんのコラム。
■男と女のミッドライフ・クライシス
「ミッドライフ・クライシス」という言葉を知っていますか? 日本ではあまりなじみがないかも知れませんが、米国ではかなり一般的に使われている言葉です。その意味は、まさに中年の危機。男女かかわらず訪れる、その年代ならではのクライシスです。なぜクライシスが訪れるのか、いったいどんな症状なのか、その解決方法は? 米国のミッドライフ・クライシス事情を基に、説き起こしていただきます。
浮気や不倫は中年男性の懸命なあがき。では「セックス・アンド・ザ・シティ2」は女性の危機を描けたか?
無謀な転職で痛い目に遭うのは男性。女性はプラクティカルに、貪欲に、自分の夢を実現
女の友情に影を落とすそれぞれの“選択”。男たちはゲイと間違われないように四苦八苦
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ということで、彼女の著作もさっそく熟読してみました。同じく著作を一気読みしたヘレンフィッシャーがたしか監修していたとおもわれるmatch.comに登録してサバティカル中のNYでオンラインデーティングを試みた大学教授である彼女自身のお話。
以下の3冊の解説は、吉原さんご自身のHPにある著作解説より。

ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 / 中央公論新社 / 吉原真里

オンライン・デーティング、すなわちインターネットを通じて「デート」の相手を探すことは、アメリカでは、年齢や人種、社会階層、職業を超えて、すっかりメインストリーム化しています。
ニューヨークおよびハワイでの、私自身のオンライン・デーティングの体験を通じて、インターネットを介した出会いや恋愛のありかたを伝えます。そして、出会った男性たちの姿と、私と彼らの関係から、人間臭いアメリカの一端を描きます。
著者としてはアメリカ文化論として書いたつもりなのですが、恋愛マニュアルのように読む読者もいるらしく、「在米日本人版セックス・アンド・ザ・シティ」と形容する人もいます。
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また、彼女の他の著作も早速さがしてみたところ、こんなのがありました。日本の学校ではまず身につくことがないであろうリレーションシップに関する英語ばかり。かんばらさんはアメリカの友人たちとは恋愛話ばっかりしているので、こういうSATCに頻出する類の英語はそこそこ判るのですが、政治やニュースに出てくるような英語力はちっとも身についていません。(笑)連載中のタイトルは「恋愛英語」だったそうですが、それはそのままでよかったような気もします。

性愛英語の基礎知識/ 中央公論新社 / 吉原真里
9784106103704-B-1-M
恋愛や性のありかたは、世界共通であるようで、それぞれの社会や文化のかたちを色濃く反映しているのも事実。異性に声をかけるときには、どんなセリフを使うのか?「デート」とはなにを指しているのか?関係がもつれたり破綻していったりする過程ではどんなやりとりが交わされるのか?ベッドのなかではどんな言葉が発せられるのか?微笑ましかったり、滑稽だったり、そしてとってもエッチだったりするアメリカ英語表現の解説をとおして、現代アメリカにおける恋愛、結婚、セックスなどをめぐる社会通念や風俗などを紹介します。文化批評としても、そしてもちろん実用書としても、楽しめる内容となっております。
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そして、目下こちらを読破中!!
現代アメリカのキーワード / 中央公論新社 / 吉原真里

2001年9月11日のテロ事件から5年たったアメリカの、複雑で多様な姿を、81本のエッセイを通じて伝える事典風の読みものです。
「アブ・グレイブ・スキャンダル」「刑務所産業複合体」「キリスト教右派」から「マーサ・スチュアート」「クイア・アイ・フォー・ザ・ストレート・ガイ」「ミッシェル・ウィー」にいたるまで、重要で象徴的でありながら、日本ではあまり知られていない事柄について、日米の研究者や活動家、芸術家などが紹介・分析しています。まだオバマ氏が日本であまり知られていなかった2006年に刊行された本書は、アメリカのもっとも重要な政治家のひとりとしてオバマ氏を取り上げています。
吉原真里さんご自身のHPやブログもとっても面白いので、お薦めです!