ロレッタブログ

「若い人が投票に行けば世の中変る」と言われるけど、本当に変るのか計算してみた - 2012.12.17

しつこいですが、面白いデータがあったのでこれだけご紹介を。
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曰く、「赤川次郎が新聞に投書し、沢田研二が街頭で応援演説する。バブルの80年代にはとうてい考えられなかったことだ。逆に言えば、それだけ切羽詰まった事態なんだよ。」

この赤川氏の投書にもまったく賛成。基本的にこの人の喋りは完全に詭弁術です。
*ヤフー辞書より*
き‐べん【詭弁/詭辯】
1 道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。こじつけ。「―を弄(ろう)する」
2 《 sophism 》論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。

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各世代の投票率については『年齢別投票率の推移』というグラフはよく目にします。
でも、人間毎年1歳年をとりますから、このグラフだと『選挙のあった年の世代別投票率の傾向』になってしまって、『19××年台生まれの世代がどういう投票行動をとっているのか』が判らない。
「これって意味ないなー」と思っていたら、グラフにしてみた人がいました。
「若年層の投票率はホントに低いの?」「すごく低いよ!」
→そこで「若い人が投票に行けば世の世の中変る」と言われるけど、本当に変るのか計算してみた
これは面白い。ただ、問題はしらけきっている20~30代にどうやって政治に関心を持ってもらうか、ですよ。
かんばらさんは、選挙前に身近な20代社会人に投票にいくよう勧めたところ、答えはこんな感じでした。
「1日中朝から夜遅くまで働いてもうくたくたで、考える時間も気持ちの余裕もない。
選挙日が近づいたら各党の新聞みたいなのが郵便受けに入ってたけど、色々書いててなんだかよくわからない。新聞はとってないけど、スマホでニュースはみる。でもそれも情報断片だけで何を参考に選んでいいかよく判らないし、どうせ選挙にいっても自民党と猪瀬さんで決まりでしょ。
選挙演説も日中出くわすこともないし。そんなんでこっちに選挙に出てる人がどういう人で何を考えてるかなんて伝わらないよ。
自分はいまの生活が静かに送れればそれでいい。」
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日本の将来はこのしらけきった20代をどう巻き込むか、でしょう。
現状は「PCは持ってないけどスマホは持ってる」「1日の利用時間は30分~1時間」という20~30代世代の投票率を上げたいなら、ネット選挙禁止はまずありえない。
これもまた、ネットに疎いおっさん政治家達が既得権益を手放したくなくてびびってるとしか言いようが無い。
「ネット選挙禁止は言論統制であり世代間闘争」超時代錯誤選挙が平然と進む日本政治の終わり
「選挙運動にネットが使えないということは、国民、特に若い世代の政治参加や政策論争の活性化の道を閉ざしているとは言えないか」
これに尽きる。