ロレッタブログ

百年の憂鬱 - 2013.02.21

昨日のお休みは、3回目(あれ4回目だったかな?)のエフメゾ訪問です。
昨年6月に行われた「毒母ミーティング」の司会進行役でもありましたが、かんばらさんにとってはメルマガでの書評を頼りに「次に読むべき本」を決めていたりもする伏見憲明さんがママをつとめるバー。
振り返れば、伏見さんの著作「プライベート・ゲイ・ライフ」(略してプラゲイ)と出会ったのが高校生の時でした・・・遠い目。
まさかその20年後に著者ご本人とお会いして、お店に呑みに行く機会もできようとは、全く想像だにしませんでしたが。そして、まさか繋がるとは思いもせず、ただひたすらかんばらさんが乱読・愛読してきた作家さんたちとも交流が深いことがわかり、また不思議。世のなか狭いってことですね!
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伏見さんが昨年出された新刊は、内容についてご本人からちらっと聞いてはいたのですが、実際読むととてつもなく心に重く響き、去年出会った本の中では先日こちらでご紹介した「アンアンのセックスできれいになれた?」と同じくらいお薦めです!!
特にラスト。これをどう受け止めるかは人ぞれそれですが、かんばらさんは「わかる。自分もこうだろうな」と思います。はい正直に言います。
百年の憂鬱 / 伏見 憲明 / ポット出版

・内容紹介
物書き業のかたわらに週一回、ゲイバーを経営している義明。作家としてはすでに書きたいテーマを書き尽くしてしまった感を覚え、気鬱な日々を過ごしていた彼の前に、弱冠二十歳のハーフの美少年、ユアンが現われる。自分への無垢な好意に、暗い情動を突き動かされる義明。当然のように二人は関係を持つ。突然の僥倖に淫する義明だったが、彼には長年のパートナーがいた。
27年の年の差を埋めるように、すべてを欲しがるユアンと、そんな恋愛感情は長くは続かないことを知っている義明。若者のストレートな純愛と老獪な中年の恋愛は当然激しくぶつかり合う。
「どうやったって過去は手に入れることはできないよ」
「いや、俺は全部欲しい」
お互い傷つけ合い、貪り合うような恋。そしてついに終止符が訪れる──。
「これが男と女だったら、そこまで互いを追いつめたりしない気がするわ」(本文より)
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昨夏にどうしても予定が合わずいけなかった『百年の憂鬱』の刊行記念トークライブ・イベントは、テキストがアップされてから抱腹絶倒爆笑涙で読んだものです。
ご興味のある方はこちらへ→トークライブ!「100%の自由や平等は、人を幸せにしない!?」 中村うさぎ × 伏見憲明