ロレッタブログ

似て非なる、非だが似ている①タレント志向と②キャリア志向 - 2013.11.09

『キャリア志向タイプの女性たちは、なぜ美容外科手術を受けたいと思うのでしょうか。
それは「きれいなほうがトク」だからです。
「きれいなほうがトク」という理由では、タレント志向タイプの女性たちと同じになってしまうのでは?と思われた方もいるかもしれませんね。それに、キャリア志向タイプの女性たちは、わたしたちがタレント志向タイプと同じだなんてそんなはずはない、と憤慨してしまうかもしれません。まぁ、タレント志向タイプの女性たちが怒り出してしまうという心配はないと思いますが。

でも実際に、タレント志向タイプもキャリア志向タイプも「きれいなほうがトク」という発想の基本は同じなのです。
タレント志向タイプの女性たちは、きれいになって、人生をうまくいかせて、自分に満足して、幸せになるために、と考えて美容外科手術を受けることにしました。自分が幸せになる手段として美容外科手術を受けることを、自分で選び決めました。そうしたところがキャリア志向タイプの発想と同じです。雰囲気やキャラクターや置かれている環境は全く違いますが、「きれいなほうがトク」だからやるというところは同じなのです。正反対の二つのタイプの価値観が、根本的に同じだなんておもしろいという気がしませんか。もちろん、両者の思考性はまったく異なります。考えていることは同じようでも、考えるやり方がまったく違うということです。それに、「きれいなほうがトク」という価値観にしても、その持ち方の由来が微妙に違います。

タレント志向タイプの人たちは、たっぷりの主観をちょっぴりの客観から「きれいなほうがトク」と感じています。それに対して、キャリア志向タイプの人たちは、たっぷりの客観とちょっぴりの主観から「きれいなほうがトク」であると判断している。それに加えて、タレント志向タイプの人たちが、時間のかかる努力や自分でする努力をスキップしてしまうのに対して、キャリア志向タイプの人たちはそうした努力も怠りはしません。
キャリア志向タイプの女性たちは万全を期すのです。とにかくすべての手段をとっておくのです。
タレント志向タイプの女性たちのものの考え方というのは、いわゆる勘が働く、といったい類のものです。行動する前にあまり深くは考えないけれど、動物的な勘がするどいので迷うことなく動けてしまうのです。
それに対してキャリア志向タイプの女性たちのものの考え方は、知的な考察による熟考、といった類のものなのです。行動する前に十分に考えて、調べられることはすべて調べて、それから自分でよしと判断してから行動に移します。』

『タレント志向タイプの女性たちがもしも仮に、美容外科についてなにかを「知っている」と言ったとしても、その情報の源はたまたま女性週刊誌で見かけた広告記事であるような場合がほとんどです。
が、キャリア志向タイプの女性たちは、なにかを「知っている」といったなら、それは相当多くを知っているということなのです。彼女たちは積極的に情報を収集しますし、その範囲は専門的なものにまで及んでいます。
たとえば、お目当ての医者の研究論文といったものにまで目をとおしていることさえあるのです。
そうしたことが高じて、美容外科手術の安全性やその是非、といったことにたいしてまで、自分なりのしっかりとした見解を持つに至っているわけです。』

『医者にとってはと言うと、彼女たちの診察にはとても時間がかかります。
彼女たちは、医者にたいして、あらかじめ用意しておいたいろいろな質問をするでしょうし、その返答にたいして自分のほうからも考えを述べます。そうやってお互いのコミュニケーションが展開されていくわけです。そのことは患者さんの態度としてなかなか立派なものだと思います。まあ、医者にとっては、このようなタイプの患者さんを相手にすることは、少しばかりよけいにエネルギーを必要とされることにはなりますが、どれに、エネルギーのない医者や、あれこれ質問されるのはごめんだというタイプの医者には、彼女たちのほうから見限ることでしょう。
こういったコミュニケーションは、お互いにものを知っているからこそできることなのです。彼女たちは事前によく勉強しているからこそ、そうしたコミュニケーションができるし、そうできるように期待もするのです。一方、知識もなにも持ち合わせないでのぞむと、そういうものなのかと納得してしまうしかなくなります。医者になにを質問していいかもわからないし、医者から一方的に云われる内容に納得せざるを得ないというのが現実でしょう。』