ロレッタブログ

映画「Jersey Boys」 - 2014.08.10

ついに完成しました9月公開!!クリントイーストウッド監督の映画「Jersey Boys」。ロレッタのオープン前の2005年にスパ巡りのために訪れたNYでまだ始まったばかりのブロードウェイミュージカルJerseyBoysを見に行けたのは幸運としか言いようがない。→NYで初めてのミュージカル体験
このミュージカルは、ニュージャージー州の貧しい地区出身の4人の若者(ジャージーボーイズ)が結成したグループ(ザ・フォー・シーズンズ)はのちに全世界で1億枚以上の売上を誇る伝説のグループになるのですが、そのフランキーヴァリ&ザ・フォーシーズンズの栄光と挫折、裏切りと友情の人生を数々の名曲と共におくる、というもの。我々の世代だと、歌はどこかで誰もが耳にしているけれど、詳しいことは知らない人が多いでしょうね。

翌年にはトニー賞を受賞した主演のジョン・ロイドヤングが素晴らしすぎて完全にノックアウトされたかんばらさんは、友達(ビーチボーイズのバックバンドたち)にも「ツアーでNY行くならこれは絶対見るように!!!」と指示。
「でもお涙頂戴っぽい感じって話もあるけど?」とも聞かれたのですが、「それはそれとして、とにかくジョン・ロイドヤングが素晴らしすぎるからあれは絶対に観たほうがいい!ブライアン(ウィルソン)も外出できそうならぜひ連れてけ。(←無理無理。笑)」と押しまくったのでした。
当然、今回の映画の主演も彼しかありえない!と祈願していたので叶ってうれしい!!!

昨年9月に予定されていたフランキーヴァリ&ザ・フォーシーズンズの初(!)来日公演は、イーストウッド監督から「フランキー・ヴァリ本人に直々に『史実について正確を期すため、是非とも撮影に立ち会って欲しい』」と強く要望があったため、今年1月に延期になったていたのです。待ちに待ったその公演でもまたまた涙・・・。アメリカの伝統的エンターテイメントショーでした。御年79歳のフランキーヴァリ世代のちょうど孫世代にあたるバックコーラス&ダンサーたちは、JerseyBoysの振り付けそのままだったので、終盤はもう感動も増幅しすぎて放心状態。
1Fの前列は鈴木雅之さんをはじめアーティストが勢揃いだったそうで、彼らも最後は大合唱で、ステージもすごいんだけれど観客席も大変な大迫力だったとか。(笑)
友人のグラフィック・デザイナー高瀬さんのこの評に私もまったく同感。異論なし。
『更にはラスヴェガスに代表されるアメリカのショービズ界の普遍的な魅力みたいなものも息づいていたような気もする。(例えば、シンガーが引っ込んでも演奏は続くとか、MCの時にゆったりとしたBGMが流れるみたいな・・・。若い人は「そんなのロックじゃねーよ!」と思うかもしれないけど、自分はそういう演出にいちいちワクワクしっぱなしだった)』

せっかくなのでジョンロイドヤングのバージョンでいくつかご紹介しますね。この曲を知らない人はいないかと。

もはやパブロフの犬のようにこの歌を聞いただけで心が震える。

ルーファス・ウェインライトもそうですが、生の歌唱力がこのレベルに達しているアーティストばかり聴いていると、今の流行りの音楽には全く耳が反応しなくなります。これを最前列ど真ん中で見られたわたしは本当にラッキーとしか言いようがない・・・(涙)