ロレッタブログ

続・パスツレラ症!(パスツレラ症) - 2014.11.25

土曜日に三度目の正直でオーグメンチンを手に入れました。土曜の午後診療の病院に「先生もう三軒目なんだ!頼むからこのヤクをくれ~~!」と駆け込んできました。(嘘)

きっと先生としては、いくら3件目の病院とはいえ、初診の患者に「この薬を処方してください」と言われるのは歓迎すべきことではないと思うのです。ご自身が診察する余地が無くなってしまうわけですから、本来はとても失礼なことなはずなので。しかしながらさすがに今回3件目ということもあり、医療従事者の使命として当然きちんとご自身の見解(「クラリスロマイシンで悪化していないのであれば、変えなくてもよいとは思うけれど」)も述べたうえで「でも今日はせっかく来てくれたので、今回はオーグメクチンを処方しますね」とおっしゃってくださりました。ご無理言って申し訳ないです。そして本当にありがとうございます!
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人と動物の共通感染症に関するガイドライン 平成19年3月環境省を読みつつ、やはり猫ひっかき病とパスツネラ症は違うのね、と勉強。
そして「医師がその病気を知らなければ適切な診断はできない」というごく当たり前のことを学びました。(笑)こういうときって、患者が整形外科・皮膚科・内科・外科のどこを受診するかわからないけれど、犬猫ウサギをペットとして飼う人や(自分が飼っていなくても)野良に咬まれたり、友達の家で引っかかれたりすることだってあるでしょうし、ぜひ認知が広まってほしいですね。なんせ受傷後24~48時間に症状のピークがくるらしいので、たらいまわしになっている間に私みたいに蜂窩織炎というケースも決して少なくはない気がします。

一応皮膚科の先生にも電話で報告したら「猫ひっかき病もパスツネラだから、薬は同じでいいのよ」とのこと。負けず嫌いなんでしょうかね?原因菌は猫ひっかき病では「バルトネラ・ヘンセレ」、パスツネラは「パスツレラ菌」とあるので、菌の詳しいことはよくわからないけど名前は似ているだけで別の菌なのでは?それとも親戚みたいな菌なのかしら・
でも他所の皮膚科のサイトには両方載っているので、やはり別物という認識でよいのかしら。先生は誤診と認めるのがいやだったのかな?私は結果よければすべて良しで、治ればよいし、これから間違えないことが大事。私は元来クレームつけて騒ぐのが嫌いなタイプなのです(感情の消耗が一番疲れるので)。勉強熱心な先生ならば、その後ご自身でもう一度調べるでしょうしね。プライドを優先するか、向上心をもって前進するかは結局本人次第。

とはいえ、公共のマナーがすこぶる悪い昨今。患者も性質の悪い人はやはりいるのでしょう。

そういえば、最初に受診した整形外科でも、初老のおじさんが自分が曜日を間違えて受診しているのに受付で怒鳴ったり「まだ時間がかかるのかよ。勘弁してくれよ」とぶつくさ言っていて、迷惑極まりない人がいました。受付の方も看護師さんも、本当に気の毒というかなんというか。正直、私だったら仕事でもなければ一生関わりたくないタイプ。病院にやってくる患者さんを選べない、そんなお医者というお仕事もやっぱり大変です。ぜひこれを機にパスツネラ症についてご自身で調べてくれますように・・・!

私もこれを機にこの本を買おうかな。(笑)既にここの美容医療の専門書は重宝しているのです。
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Y子先生経由で「パスツネラでオーグメンチン5日間」と教えてくださった先生は、感染症専門で先日パスツネラ症で論文を書いたところだとか。私としては、やはり現時点ではそちらの意見を採用したい。言われた通りに真面目にクラリスロマイシンをとり、翌日に蜂窩織炎になって「木曜日に仕事できるよ」が全くハズレて週末を迎えたら、まあ心情的にも薬を変えたくもなる。

さらにもう一つ恐ろしい病気があるらしい。それはきっとカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症かと思われます。これは昨日元気で今日死亡、みたいなことが本当に起こるらしいです。恐ろしいですね!

これが23日(日)の夜中。オーグメンチンに変えて丸一日が経過しました。赤みがかなりひいてきた。
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24日(月)昼。腫れが残っているところを押しても、痛みがましになってきました。
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Y子先生が教えてくださったのですが、今回の場合はクラリスロマイシンは静菌、オーグメンチンは殺菌なのだそう。静菌の上に8割耐性となると無いよりはマシだったのかもしれませんが、症状改善とか好転とはいかないのも当然だったのかもしれませんね。挙上・冷却・安静で自力で治したようなものかと。あんな蜂窩織炎起こしてたら炎症の数値をはかったらとんでもない数字になっていたんじゃないか、とのこと。写真撮っておいてよかったです。(??)
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25日(火)の朝
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これをやぶると膿がたくさん出てきたりして。細菌との激戦後の残骸たちが詰まっているはず。ロレッタにお通いのほかのお医者さまからも「薬も大事ですが、基礎体力というか自然治癒力が大切だと診療のときいつも思います。おいしいものを食べてよく休んでください!」とメッセージをいただきました。痛みと戦い治療を受けるのって、やっぱり体力が必要!白血球さんお疲れ様でした。がんばってくれてどうもありがとう。引き続き後始末もどうぞよろしくお願いします。

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角層がうすくめくれてきているのはラックマスク1を継続しているからです。傷跡も残らないようにケアも頑張ろう。

■膿・・・化膿した際に傷口から出てくる黄白色でアルカリ性の液体。膿汁(のうじゅう)とも呼ばれる。これは微生物を食べる過程で崩壊した白血球や他の組織が崩壊したもの、その他の死んだ又は生きている細菌などである。膿の有形成分を膿球、液体成分を膿清と呼ぶ。Wikipediaより