ロレッタブログ

Three primary factors influencing the chronic happiness level - 2015.05.10

以下、幸せがずっと続く12の行動習慣/ソニア・リュボミアスキー/日本実業出版社刊より。

800px-LyubomirskyHappiness
Breakdown of sources of happiness, according to The How of Happiness sonjalyubomirsky
Pursuing Happiness: The Architecture of Sustainable Change
・50%:Genetic Tendencies 遺伝による設定値
・40%:International Activities 意図的な行動
・10%:Circumstance 環境

円グラフの右の部分は、意外にも、人それぞれ幸福度の違いのうち50%が、遺伝で決定づけられた設定値に起因することを示しています。この発見は、一卵性双生児と二卵性双生児に関する、現在進行形の研究から生まれたものです。その研究によって、次のような結論が導かれました。
人はそれぞれ特定の幸福の設定値をもって生まれてきています。その設定値は、生物学上の母親か父親、あるいは両方の親から受け継いだものです。それは幸福の基準になるもの、または幸福になれる可能性であって、もし大きな挫折を経験したり、または大成功を収めたあとでも、人はその基準点(設定値)に戻っていきます。

これは体重の設定値と似ています。たとえば、ほっそりとやせている恵まれた状態の人は、何もしなくても楽々と体重を維持できます。その一方で、望ましいレベルに体重を維持するためには途方もない努力をしなければならない人もいます。ほんの少しでも気を緩めたとたん、体重が元に戻ってしまうのです。幸福の設定値もこれと同様のことがいえるのです。では、この研究で明らかになったことは、幸福になるためにどんな意味を持つのでしょうか?それは、知性やコレステロールにおける遺伝子と同じように、人が生まれつきもっている設定値の大きさ―つまり、高い(7段階中で6)か、低い(7段階中で2)か、中程度(7段階中で4)か―が、人生を通じてどれくらい幸せかを決定するということです。おそらく、最も意外に思われるであろう結論をこの円グラフは示しています。「裕福か、貧乏か」、「健康か、病気がちか」「器量がいいか、人並みか」「既婚者か、離婚経験者か」などの生活環境や状況による違いは、幸福度のわずか10%しか占めない、ということを。

~中略~
幸福になるための最大の鍵は、遺伝子の性質を変えること(不可能ですが)にあるのではなく、「環境を変えること」(つまり、富や魅力、もっといい同僚を求めること)にあるのでもなく「私たちの日々の意図的な行動」にあるのです。それを頭にいれると、あの円グラフが表しているのは、幸福度を高めるために、40%は私たちがコントロールできるということです。その40%とは、日常生活での行動や考え方を通じて幸福度を高める余地やチャンスがたくさんあるという意味でもあるのです。

~中略~
次にあげるのは、私たちが観察したなかで、「もっとも幸福な人々の考え方や行動パターン」です。

・かなりの時間を家族や友人と過ごし、その人間関係を大切にして楽しんでいる
・誰に対しても感謝を表すことが苦にならない。
・同僚や通りすがりの人に真っ先に支援の手を差し伸べる場合が多い。
・未来を考えるときは、いつも楽天的である。
・人生の喜びを満喫し、現在に生きようとしている。
・毎週、または毎日のように身体を動かすことを習慣としている。
・生涯にわたる目標や夢(たとえば世の中の不正行為と闘うこと、自分が強く信じている価値観を我が子に教えること、などなど)に全力を傾けている。
・最後に、これは重要な点ですが、最も幸福な人々にも、当然、ストレスや災難はあるし、悲劇さえ起こりうるのです。普通の人と同様に、つらい環境に置かれると落ち込み、感情的になるでしょう。しかし、かれらの秘密兵器は、「困難に直面したときに対処する態度や強さ」にあります。

~中略~
生まれつき幸せな人、あるいは幸福を構成する高い設定値をもっている幸運な人には、もともとそんな幸せになるための習慣が備わっているらしいと知ったら、あなたは不公平に感じるかもしれません。というのも、彼らは楽観的になろうとか、感謝の念を持とうとか、人を許そうと努力しなくても、そのような性質が第二の天性になっているからです、けれども、幸福になるための設定値が彼らほど高くない人でも、時間をかけて、決意を固めさえすれば、同じように幸せになるための習慣を見つけることができるのです。
あなたはこれまで、もしかして不幸な遺伝的性質にとらわれ、悲観的な考え方や不適切な習慣から抜け出せないと感じていたかもしれません。だからこそ、本書で紹介した行動習慣にチャレンジしてみてください。そんなネガティブな考え方の主にからあなたが解き放たれることを心より願っています。

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まさに昨年のブログで「この世で最も暴走するのは人間のイマジネーション、つまり想像力。起こってもいないことを想像し始めたらきりがない。そうして大抵の場合は自分の予想以外のオチが待っていたりするもので思い悩むだけ無駄。そういうのって、もう取り越し苦労そのもの。そういう風に感情を無駄に消耗させる方が余程疲れます。世の中には自分に変えられることと、変えられないことがあって、自分が変えられないことに執着して悩むのは無駄です。変えられないことがある中で、自分で変えられることは何かを考えて、実行に移すほうがよほど建設的。」と記しましたが、その通りということですね~。これからも楽観的な遺伝に感謝しつつ暮らしていくことにします。(笑)