ロレッタブログ

カウンセリングの重要性 - 2015.12.13

エクスビアンスのARシリーズ、エンビロン、メソシューティカルVAセラム、そしてナボカルのエスティオイルと、ビタミンA配合製品が幅広いラインナップで対応しているロレッタですが、レチノイド反応の可能性を考慮してご使用にあたってはカウンセリングに最も力を入れています。
一般的には低いIUでしか製造されないことが多いのですが、エステ専売品は事情が違いますから。まあ、だからこそダントツにきれいになるんですけどね。リスクとリターンはそれ相当のものなので、決してカウンセリングには手を抜くべからず、です。

2年前にも第一三共ヘルスケアのビタミンA配合通販化粧品「ダーマエナジー」が発売中止になったことがありました。

・参考サイト 週間通販新聞

ニュースサイトでも「ダーマエナジーは、12年7月に発売された各種ビタミンを高濃度で配合したエイジングケア商品。発売直後から、肌のかゆみや赤み、腫れといった苦情が寄せられていた。同社は、返品などに応じるとともに、医療費も負担するとしている。」と報じられていました。

これってレチノイド反応のことですよね。
製品開発部門のビタミンAの刺激性やレチノイド反応についての理解が浅かったのかしら?第一三共ヘルスケア側では安全性試験も行っていたそうですから、よりよい美肌効果のために思い切ってリスクを取ったのかもしれません。

友人に、百貨店や通販流通の化粧品開発に携わったことのある人がいるのですが、やはり「ビタミンAは手を出したくない。パルミチン酸レチノールであっても。」と三共の騒動をふまえて語っていましたから。エンビロンのコスメティック・ロールキットシリーズや、両親媒性を備えるメソシューティカル、エクスビアンスやメソシューティカルのハイドロキノン配合製品なんかは、「化粧品でそこまでやらなくていいよ」とのご意見でしたから。(笑)

上記の通販新聞のサイトには「第一三共ヘルスケアは、レチノールに有害症例があることから製品パッケージに注意表示を行っていたほか、トライアルセット購入者にリーフレットを同梱して注意喚起していた。」ともありますが、対面カウンセリングに勝る安心感はないでしょうから、通販でリスクを取るとこういう時になんとももどかしいですね。成分と商品特性について消費者側に十分理解し、ご納得いただくほどの注意喚起ではなかったかもしれません。
メーカー側のカウンセリング不足と消費者側の知識・理解の不足が招いた残念な結果として、とてもよく覚えているニュースです。