ロレッタブログ

第12回メイクセミナー雑感 - 2016.04.01

もう1つ驚愕したのは「ノーメイクで会社に行って退社時にメイクをする」という人がいるらしい!!!(もちろんロレッタのお客様じゃありませんよ!!)
そういう人にとっての「社会生活」の「社会」には会社の人は含まれないのでしょうか・・・。朝メイクして出社して、退社後に友達や彼氏と会う予定があったり夜遊びする時には、朝のメイクにもう少しラメや色をはっきり効かせてみるならまだわかるのですが・・・。素顔で勝負できるほど自分に自信があるのは素晴らしいことかもしれませんが・・・うーん・・・理解に苦しみます。コム・デ・ギャルソンやマルジェラを纏ってノーメイクとかなら芯や核となる美意識や潔さもありそうなんですが、そうではない場合に果たして魅力があるのかどうか・・・。

もちろん、エステの場合はすぐお化粧を落としてしまうので日焼け止めにお粉で眉だけ描いてくる、というのは有りですが、大抵そういう場合は車でいらっしゃったり、マスクをしていたり、メガネやサングラス・帽子で顔をカバーしていたり、何かしら工夫なさっていますよね。具合が悪くて寝込んでいてメイクどころではない、病院で診察を受けるので顔色がわかるようノーメイク、というのも理解できる。歯医者に行くから口紅は塗らない、というのもわかる。

しかし、普段からノーメイクだと寝起きの顔で人と会うようなものなので、ともすれば社会人として相手に失礼な印象を与えかねないリスキーな行為でもあります。アイラインや眉一つとっても、久しぶりにメイクをするのと、毎日メイクするのとでは、メイクの「馴染みかた」がちがってくるので、普段からずーっとノーメイクはお勧めできません。(たとえば久しぶりにメイクをすると、たるんできた目のフレームとアイラインの跳ね上げ位置が一致していなくて変、とかですね。)

せっかくなので5年前のメイクセミナー開催時のブログを振り返ってみましょう。

—————————————————-

もしかして、世の中では「ナチュラルメイク」=「手順とアイテム数が少ない短時間で出来るメイク」と誤解されているのでは?
そもそも「ナチュラルメイク」とは、「ナチュラルにみえるメイク」のことですよね?
肌は透明感にあふれ、自然なツヤで立体感が演出され、目はぱっちり、まつ毛はくるんと長く、血色はほんのり自然なバラ色、リップはぷるんとつやつやに。
これだけいろんな「改善」を試みながら、まるで素顔の延長であるかのように見えるメイク・・・。

ここまで読んだ方には気付いたかたもいらっしゃるかと思います。
そう、こんなに高度なテクニックが必要で、難易度の高いメイクは無いんです。(笑)
つまり、実はメイクに45分もの時間をかけているけれど、とても丁寧に繊細に塗り、色を重ねているので、まるでその手間暇を感じさせないメイクが「ナチュラルメイク」である、ということです。
せっかくメイクしているのに顔色も良くならず、立体感も出ず、くすみはくすみのままで、目元はすっきりもぱっちりもせず、低い鼻は低いまま、フェイスラインももったりしたままの「すっぴんとたいして変わらないメイク顔」になっては、意味がありません。これは、あなたのチャームポイントも生かせず、欠点は欠点のままに存在している「ただの手抜きメイク」でしかないのですから。

—————————————————-

名取瞳の格言
「お刺身と生魚は、似て非なるモノです。エアリーなゆるふわ無造作ヘアと、成り行きの寝癖ヘアは雲泥の差です。」

プロに教わるメイクアップで、ご自身の魅力をぜひ「アップ」しましょうね!!