ロレッタブログ

バストアップ再考 - 2016.08.27

サロンでもよくご質問頂くバストアップについて。

ヒップは大殿筋を鍛えることでサイズの変化やハリを出すことは、多少は可能です。しかしバスト(乳房)自体には筋肉が無いので、いったん変化するとなかなか元には戻せません。よく巷では「バストアップには大胸筋を鍛えるべき」といわれています。これ、私に言わせれば「アップする方向の解釈にもよる」。それに、バストの下垂の原因が余剰皮膚なら、いくら筋肉や皮膚をケアしても縮みようがない。つまり、オペで切り取るしかないんです。

もし「まだそこまで垂れてないけど、バストを上方に上げたい!」という方であれば、胸の下垂の原因は皮膚のハリの低下、靭帯のゆるみ、広頚筋の萎縮など複合的に絡み合って起こるので、大胸筋だけを鍛えてもあんまり意味が無いんです。バスト上部のボリュームがそげたところに大胸筋を鍛えて厚みを出してふっくらさせれば、つまり胸板に厚みが出れば、僅かながら上方に引きあがったように見える可能性はあるでしょう。そこまで厚みを出すのは一朝一夕のことではないと理解して、トレーニングに励むべし。

バストを上方にあげるなら、大胸筋以外にこの3つのケアが大切です。垂れてからじゃなくて、垂れる前からはじめて欲しい。

①皮膚のハリを維持するためのスキンケア←バストクリームは乳房のサイズを大きくするものではありません。勘違いしてる人が多いけど。(笑)
②身体にあったブラで揺れを防止
③広頚筋を鍛える←志村けんのアイーンのポーズで浮き上がる筋肉といえば伝わるかな?これが顎から胸にかけて支えてくれています。

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あと、ランニングなどバストに揺れが生じるトレーニングを好む人は、揺れでクーパー靭帯が伸びて胸がより一層垂れやすいです。トレーニング中も、おっくうがらずに胸をホールドするブラを着用してくださいね!

エクササイズしない方(してほしいけど!)でもも、身体に合わないブラを着用しつづけるとブラの中で胸が動くので、垂れます。だから必ず試着しましょう!「いつもと同じサイズでOK」で試着なしで購入は一番ダメです!ブランドごとにサイズ感が違いますし、素材やワイヤーの形によっても着用感が随分異なるんです!だから、ランジェリーフロアのスタッフさんにどんどん相談しましょう!!大抵の女性は、自分の胸しか触ったり見たりしたことが無いはずですが、スタッフさんは何百人何千人ってフィッティングしてるんですから、相談しないほうがもったいない。サイズを自己判断せず、プロにアドバイスを仰ぐのが賢い消費者のありかたです。

「ブランドごとにそんなにサイズが違うの?」とピンと来ない方もいるかもしれませんが、例えばインポートブランドでCカップの方が、国産ブランドではEカップということがあります。ストラップレスブラならアンダーのサイズも変わってきたり。この事実を知らぬまま、思考停止してどこでも同じサイズを買っていたら、経年でいったいどんだけ胸が崩れるのでしょうか・・・オソロシイ!!私は贔屓にしているランジェリーショップが3件(たまに寄る店を合わせると5件)あるのですが、それぞれにスタッフさんが私の好みや特徴を把握してくれているので、本当に心強いです。試着せずにランジェリーを購入している方は、ぜひ今すぐ見直してくださいね。

ショップ選びでお困りの方は、いつでも私にご相談ください。うちはよろず相談所です。(笑)