ロレッタブログ

エステでは美容整形歴を伝えたほうがよいか? - 2016.09.07

エステで美容医療歴をオープンにすべきか否か、サロンでも質問が多かったので今回はそれについて記しますね。
うちの理想は全て話してもらうことですね。長いスパンで小さな嘘をつき続けるのは、本人にとってもストレスになるだろうし、エステの施術と美容医療の相性が悪いこともあるので、サロンでベストの結果を望むなら話してほしい。ですが、基本的な私のスタンスは「相手が語りたがらないことはこちらも聞かない」

というのも、お客さまは4パターンに分かれるんですよ。

①すべての美容医療歴をオープンにする人
②レーザーなど照射系の美容歴については話すが、注入物や外科手術歴は隠す人
③レーザーなど照射系の美容歴と注入物については話すが、外科手術歴は隠す人
③一切語らない人

②~④の場合は、ご自身のなかで美容医療が「うしろめたいこと」なのかもしれません。私は「そんな風に思わなくていいよ」と言いたいぐらいですが・・・!!!!だって、自分のお金と時間を費やして、自分で医師を探し、勇気を出して一歩踏み出してやったことを、どうして他人に責められるのか。「それをジャッジするお前は神にでもなったつもりか」と聞きたい。
女の足をひっぱるから女からは「失敗したらどうするの」「そんなことやっちゃって」と妬まれ、変化を怖がるから男からは「必要ない」「やらなくていい」という保守的な反応などなど、いろいろあるでしょうから・・・。世間一般の美容整形のイメージが整形しすぎた不自然な顔を思い浮かべるせいもあるとは思いますが。さらに、もしかすると他のエステで「なんでそんなことやるの」的なことを言われたことがあったのかもしれない。そんなことが続いたら「嫌な思いをするくらいなら黙っておいたほうが余程まし」となるのも、むしろ自然な反応だと思うんです。

私はそれに異をとなえたいのもあって、自分を作り変えているんですけどね。優秀な医師の腕にかかれば心配するほどのことでもないよ、という実例としてね。それに、迷っている人にとってはリアルタイムで推移がみられる実例があったほうがいいでしょう?

周りに気づかれてはいないけど、何か言われたときに対応できるほど強いメンタルが無い、とかもありうる。
実は本人も後悔していて思い出したくないことなのかもしれない。造形が変なことだって、ありますからね。

これらを踏まえると、本人が十分傷ついているのに、せっかくいらしてくださったサロンでその傷をさらに広げるようなことは聞かないほうがよいかな、と。サロンに通ってくださる過程で信頼関係が築かれて、ご自身が「もう一度美容医療の力も借りてもっとよくなりたい」あるいは「修正したい」と思ったその時に私にご相談いただければそれでよし、と思っています。
長くお通いくださっているお客様は、美容医療を受ける前に全て相談してくださる方が今では9割9分以上。事前に相談してくれれば、アドバイスできることは山ほどあります。傷を早くきれいに回復させる施術やスキンケアの提案はもちろんのこと、病院選びのポイント、スケジュールの組み方のコツ、顔だけではなく豊胸や脂肪吸引、脂肪溶解注射などについても、相談してもらえればお伝えできる情報は沢山あるんです。それを得たいなら、まず本人が情報公開することが必須です。

例外的に、イオン導入など電流を流す技術に関しては、体内に金属が入っているとまずい。ボルトとか金の糸とか金属を使ったものは申告しないと、熱が集中して火傷する。あと、糸を入れたらしばらくマッサージを避けるべきだし、注入物も広がるとまずいので直後の施術避けたほうがよい。まあこのへんはエステの予定があるなら、美容医療を受ける前に患者から主治医に確認すべきことです。金の糸もMRI受けられないとかで訴訟になってましたよね。まあ、美容医療以外の医師なら「金の糸?ナニソレ」となるのは当然。MRI受けてなにか起きたら責められるのは検査した側なので、MRIを断るのは無理もないと思う。
■参考リンク金の糸とMRI検査

エステで美容医療歴を伝えないと、本人にとって望ましくない結果につながることもある。そこは理解しておいてくださいね。

追記:ブログに「美容医療」カテゴリを作って過去記事も振り分けました。