ロレッタブログ

この仕事を選んだ理由 - 2017.02.25

「かんばらさんってどうしてこの仕事を選んだんですか?」
と、たまに質問されます。

幼いころから化粧品がとても身近にあったことが始まりかもしれません。
母は資生堂の美容部員第1号みたいな仕事をやっていたことがあるようで、メイク映えする顔立ちに赤いネイルで、子供ながらに綺麗な人だとおもっていました。リキッドライナーも綺麗にひいてましたね。ドレッサーには資生堂の製品が沢山置いてあって、ネイルやパウダーには遊びついでに自然に触れてなじんできましたね。化粧水も、小学生ながらこっちのほうがよりしっとりしてて好き、とか思いながら使っていました。
小学校5年生の頃、オレンジの香りのトワレが欲しいとおもって、アトマイザーに入れてもらったのを憶えています。
姪っ子も香りにとても敏感なので、香りにうるさいのはうちの遺伝的特徴かも・・・?

中学生の頃に雑誌を眺めて「こんなにある化粧品のなかから自分にぴったり合うものを選ぶのって大変そう。打率悪すぎる。だったらそもそも皮膚と処方を勉強したほうが早いよね。みんなこういうのを参考にして化粧品買って、本当に納得してるのかなあ。いいと思うもの全部買ってたら大変だし、そもそも無駄金に終わってるんじゃないの?」なんて思っていました。(←かわいくないですね。笑)数学以外は大好きという偏った理系だったので、生物や皮膚科学の分野は大得意。そのおかげで勉強も苦にならず。

やってみると人よりもなぜか出来てしまうことと、そもそも自分が好きな事が一致していたのはラッキーでした。苦も無く新しいことを思いつくし。それがそのまま生業になるケースは珍しいと思うので。

こういういきさつもあって、「費用対効果を考えてロジカルに選択しましょう」という結論に至ります。
生きて女を捨てないかぎり、化粧品はずーっと使いづけるもの。だから自分に必要ないコスメやどうでもよい製品にお金と時間を費やす必要はないんですよ。そんなものよりも、他に自分がやりたいことにお金と時間を捧げたほうが、どう考えてもいいと思うから。時間もお金も有限です。新商品の広告宣伝や、あっても無くてもどうでもいいようなクオリティのものがあふれる化粧品市場に踊らされるのって、ほんとうに無駄以外の何ものでもない。

エステティシャンの他には、お医者様にもなりたかったのです。しかし私にはそそっかしいところがあるので、絶対に医療事故起こすとおもったのと(苦笑)、受験科目が(物理は大好きだったのですが)数学はどうも授業に集中できなかったのでろくに授業きいていなかったので、医大受験はやめたんです。(笑)関心のあることはグイグイ食いついて学びますが、興味の無い事柄は1ミクロンも心が動かない性質なもので。

とはいえ、安易なエステ業界参入はお勧めしません。エステは日本では国家資格になる可能性は限りなく低い無法地帯。ピンキリの差も激しくて、エステティシャン歴15年以上の人は約2%。(15年以上やっていれば信頼できるかというと、またそれは別ですが)独立開業すれば1年以内に約6割が閉店、3年目を迎えられるのはたったの1割未満。おかげさまでうちは11年目ですが。

そんなレッドオーシャンすぎる業界ということは過去記事のこのエントリーにも記しましたね。

「手に職なんてうらやましい」と安易にいう人もおりますが、その職以外に何も役に立たない人になるのも同然なんですから、下手にうらやましがらないほうが良いですよ。ほんとうにうらやましくてなりたかったら、いつでもチャレンジするとよいです。年齢制限も無い業界ですし、何歳になってもできる仕事です。ただし、無数の敗者が血の海に漂う業界ということはお忘れなく・・・。