ロレッタブログ

緩和ケア講習の受講タイミングついて - 2017.06.23

緩和ケア講習の受講タイミングについてよく質問頂くので、こちらにも記しますね。

受講に関心のある方は「高齢の祖母にしてあげるといいかも」「うちの父ももう80代だし」とおっしゃることが多いです。少しでも関心があれば、まだご本人が健在なうちに受講することを強くお勧めします。

というのも、いざケアをしてあげたい方が本当に緩和ケアがいざ必要になってから受講しても、大抵は「時すでに遅し」なんです。
私自身が高齢者施設でエステ担当として勤務した経験から確実に言えるのは、70代80代になると昨日までいつもどおりに元気だった人が翌日亡くなることが珍しくない。そして、身近な人がいざ危うくなってから講習でケアを習得したくても、あまりに残された時間は少なく、入院の諸手続きや雑事をこなすのが精いっぱいで、やってあげられるはずのことは沢山あったはずなのに・・・と悔やむお話は、実際にサロンでもとてもよく聞かれるのですね。人が亡くなるときには多かれ少なかれ、そういう気持ちとは無縁ではいられないものだとは思いますが。

また、30代40代でも思わぬ事故や大病でケアが必要になることもあります。無策のままよりも、何かしら実践できることを事前に習得できていれば、それはご自身にとっても大変心強いものです。治療や検査で針を刺されたり機器につながれたりする慣れないことが続く一方、フィジカルな接触は断たれてしまい、ただでさえパーソナルスペースが広い日本人はより一層「無接触」になり、孤立感が深まるんですね。

だからケアが必要になりそうな人が元気なうち、まだ無事で会えているうちに、身近にいる方が緩和ケアを習得して実践してあげて欲しいんですね。「その時が来たら学べばいい」では遅いんです。命は残り時間のことです。人の寿命は待ってくれません。

→続きは明日。