ロレッタブログ

40代からのたるみについて - 2017.06.26

たるみは20歳から徐々に進行し、40歳になると20年分のたるみが蓄積しています。
この20年間で出現したたるみは、次の40歳~55歳で15年間でも現れ、その次は55歳~65歳の僅か10年間で出現します。いくらお手入れをしていても、年齢とともに加速はするのです。

健康的な生活習慣とスキンケアを熱心に行っていても、重力がある限り顔も身体もたるみます。

だから私はお客様から「エステと化粧品だけでどうにかなりませんか?」と聞かれても「それは無理です」とはっきりお答えしています。

「たるんでますよ」とはっきり指摘すると、ショックを受ける方もいらっしゃいますが、せっかくプロの元を訪れているのに「全然たるんでませんよ」と明らかな嘘を言われて安心して帰ってしまうのって、意味なくないですか?「一般的な人に比べるとたるみはよっぽどまし」ということは有り得ます。通い始めのうちは、たるみがあまり無くても、日々老化は進行するので、いずれたるみは出ます。残酷な事実ですが、これは絶対に止まりません。40歳50歳にもなってたるみが「無いわけがない」。40年間50年間1Gの重力をうけつづけてきたんですから、当たり前です。胸が垂れてお尻も垂れるのと同じです。20代のラインのままのはずはない。精神年齢が若々しいのはよいけれど、造形のエイジングと自覚が乖離しすぎると「イタイ女性」になってしまいます。

こういうのって、友人関係では指摘しづらいものなのですが、うちはイタイ女性を量産するつもりはないので、厳しいことも事実は事実としてお伝えして、そのための選択肢をエステから美容外科まで幅広く提案します。その中から、リスクVSリターン、費用対効果を検討してご自身の価値観に基づいて取捨選択すればよいのです。代金分のお世辞を聞きたければ、うちよりも高級クラブに行ったほうがいい。(ほんとに)

お金もらうために適当におだてる接客って、エステでは一番楽で簡単なんですよ。お客様の使っているものを否定せず、どんな欠点も「そんなことないですよー」っておだてているのが、一番簡単なんです。お客様がよくなろうがどうなろうが別にどうでもいいからお金落としてねー、っていう接客なんですね。でも、それって道義的にどうなのかな?

しつこく繰り返しますが、どんなにお金と手間をかけてケアをしても、エイジングは必ず進行します。その造形の下り坂をゆるやかにするのがエステとスキンケアです。時は絶対に止まらないと認識したうえで、適切な対処ができるスキンケアとサロンを選択できるのが「賢い女性」です。これができる人とできない人の違いは、60歳70歳80歳と年齢と重ねた数十年先にどんな自分でありたいかを明確に描けているか否かです。

特に40代後半はいよいよ顕著になってきた老化現象にパニックを起こす方が増えます。
せっかくエステやスキンケアを根気よく継続していたのに、パニックを起こして再び手を変え品を変えのエステやスキンケアジプシーに舞い戻る。しかし、肝心な皮膚知識や科学的知識が欠けたままなので右往左往のくりかえし・・・。きっと世の中は8割ぐらいがそんな感じでしょうか。せっかくこれまで着実に積み上げてきたケア(時間とお金)が冷静さを欠いて無に帰すのは、本当にもったいないです。

私が推奨したラインナップよりもいかに成分、処方、効果、内容が優れているかを、皮膚断面図を用いて私の質問にも答えながら説明できるぐらいの知識がご自身にあるのかどうか。うちはメーカー直営店よりも効果が出る施術をしていますが(同じブランド扱ってりゃ施術も同じクオリティかというと全然違う)施術工程で何をどうつかうと今よりも優れた施術になるのか、私に説明できるかな?それができないのに「なんとなくよさそうな気がして(←根拠がない)」「雑誌(←しょせん広告)をみて」「友達(←素人)のお勧めで」フラフラするのは、有効な対策を打つだけのサイエンスの知識がそもそもないからです。スキンケアはサイエンスです。地図(知識)もコンパス(経験)ももたずに、目的地にたどり着けるはずがない。10代20代の頃と同じ失敗を性懲りもなく繰り返す生き方を好んで選択しているなら良いのですが、今よりもより良くなりたいと望むのなら、お金も時間も無駄になるフラフラする思考回路をもうそろそろ変えませんか?パニックに陥りそうな自分をメタ認知できるのが知性です。ネガティブな感情がある時こそ自分を変えるチャンスです。

ここからさらに全身的にエイジングが加速する50代に突入します。
パニックを起こしたり「もういいや」と投げ出すと、「性別は女に生まれたけれど女性であることを捨てた人」になります。ひと昔前は50代が寿命でしたが、今はそこからあと40年もあるんですよ?その40年を自ら悲惨にしてどうするんですか。パニックを起こしたり投げ出すのは、短期的な欲求に負けるメンタルの弱さが原因です。何十年という将来にむけていま自分を自分で大事にできない人は、将来も明るくないですよ。

スキンケア製品は、最初に使ったときの感動的な使用感や効果・実感が薄れていくことはあるでしょう。しかし、これは俗説でよく言われる「同じ化粧品を使い続けていると肌が慣れて効果が薄れる」ということではありません。大抵は当初の肌をすっかり忘れていて、自分のことが正確に認識できなくなっています。合った化粧品を使い続けることで、皮膚は健康的な状態を保ち、結果として最大限効果が出ているのです。皮膚科学とサイエンスの知識がないままに、俗説に踊らされるのはそろそろやめましょう。ここは知性の発揮しどころですよ。

何度もお伝えしていますが、化粧品は薬ではありません。継続使用することで、老化がゆるやかにならだかになるものです。特に30代からエビデンスの確かなアンチエイジングのスキンケアを続けてれば、元々の若い肌をさらに若々しく保つことができます。

それでもたるみをもっと解消したい場合は、どうすればよいのか。続きは明日。