ロレッタブログ

低炭水化物ダイエット 栄養偏り隠れ肥満の場合も - 2017.12.28

このところ低炭水化物ダイエットや、低糖質、糖質抜きダイエットの人気が復活していますね。
15年前ぐらいに低GI値ダイエットが流行ったノリですね。アトキンスダイエットとかもありましたよね。ただし、アトキンス博士は最終的には高血圧や心疾患をかかえる超肥満体になり70代と早くに亡くなったよう・・・。なんでも鵜のみにするのはよくないですね。

そもそも極端な食事法(分子栄養学、低糖質、無塩、マクロビ、ローフード、ビーガンなども含めて)やってるが、人一倍二倍三倍も健康そうで美しいかというとそうではないしねえ・・・。
それどころか、外見からして健康そうではないことも多い。異様な美容整形を繰り返す醜形恐怖症と同様に、ちっとも健康そうにはみえない外見になっている自分を俯瞰するという視点が麻痺しちゃってるのかもしれませんね。マドンナやカール・ルイスはベジタリアンというけれど、専属シェフや栄養士がレシピを考えて提供してくれるぐらい金銭的余裕のある人は安全に食事療法を実施することができるのでしょう。

一般人が安易にトライするのは長期的にみて健康を危険にさらす可能性のほうがよほど高いですよね。

低糖質ダイエットが必要な人は、糖尿病の人はもちろんそうなのだろうけど、炭水化物だらけの生活(たとえば朝:菓子パン、昼:パスタ、おやつ:クッキー、夜:丼ものみたいな食事)の人には、食の見直しのきっかけとして利用するにはよいとは思う。ただし、極端に糖質を排除する糖質制限療法では、手のひら半分サイズのライ麦パン一切れすら「×」にしたりしていて、現実的に社会生活が送れなくなる。お付き合いの外食も×、頂き物も甘いものは一切迷惑、とかになっちゃうと、周りからのお誘いも減りますから。実際お客様のなかにも、「糖質カットの食事療法に熱心な友人とは疎遠になった」「コーヒーも身体が冷えるからだめと言われ、食事どころかお茶にすら誘えなくなりました」という声も聞かれます。人間は社会的動物なのに、本末転倒はなはだしい。

人間の歯をみれば、雑食という性質がよくわかる。逆に、糖質を恐れすぎて肉に偏って脂肪をとりすぎると、大腸がんや乳がんリスクも高まるように思う。あと、分子栄養学の先生とお話したときに伺ったピル服用についての意見とか、やっぱり最新の婦人科医の意見とかなりズレていたしねえ・・・専門分野が違うから無理もないのかもしれないけど。

妊娠中にダイエットは本当にばかげているのでやめたほうがいいです・・・!日本は誕生時に低体重児が多いのが深刻な問題になっているらしいのですが、そういう子供は将来肥満や病気になる可能性が高いといわれています。