【年代別エステに通う頻度】50代~60代の場合 - 2018.06.16
【50代~60代】2週間ごとのお手入れが理想。通える方は週1でご来店しています。
60代以降なら週1でお手入れできると理想的ですね。
ただし、実親や義親の介護、ご自身の更年期や疾患(子宮がん、乳がんを発症する方が多い年齢)での入院や通院など、健康上の課題も大きくなりはじめる年齢です。介護ストレスで全身蕁麻疹など、神経症の方も珍しくない。介護は特に終わりや見通しが立たないので、ご自身が介護でご苦労なさると「長生きすることが喜ばれない場合もあると痛感した」とおっしゃり、ご自身の健康管理、体力維持により一層熱心になる方がほとんどです。
うちのお客様にはまだいらっしゃらないのですが、50代のお客様から聞いた話によると、専業主婦だと「働いていない」=「時間がある」ととらえられて、親と義親の介護に加え、さらに子供がいない叔父・叔母の介護も担い、一人で3人の要介護者を抱えることもあるそうです。そのお客様は「こういう時に私みたいに働いていると、『私は仕事をしているので時間も手もとても回らないので無理です』とはっきり言えるから助かっている」とのこと。仕事は仕事で大変だし、何を選んでも楽ということはないけれど、仕事がこういう風に身を助けることもあるのだと教えていただきました。
「あなたしか頼れる人がいない」と言うのは、呪いの言葉です。日本は家族に呪いをかけすぎです。
30代後半~40代にかけて出産した場合は、お子さんがまだ10代~大学生くらい。肉体的な衰えをより実感する年齢でもありますが、ご自身の30~40代を意識的に体力維持に努めてきた方と、そうでない方とでは、肩や腰などの身体の故障や傷み方も随分違うように見受けられます。


更年期についての諸々の身体の変化は、当ブログでも何度か言及してきていますが、沢山の女性を見てきた経験から私が断言できるのは、「女でいるか、女を捨てるかの最大のターニングポイントが更年期」ということです。今日の内容は決して脅すわけでもなく怖がらせたいわけでもないのですが、事実を述べるとこうなる、ということを前提にご一読ください。
50歳は日本人女性の平均閉経年齢です。
50歳で閉経した場合は、前後の5年を含めた45歳~55歳の10年間を更年期といいます。
閉経前から加速の実感があった老化が、閉経を期にさらに加速し全身が変わるのを感じます。特に閉経後5年ぐらいの期間に、骨密度、肌のハリや弾力、髪の密度も急な坂道を転がり落ちるように進みます。
この下降曲線を緩やかにするためには、全身のホルモン分泌を促す運動と血行促進、食生活などの栄養の見直しが必須です。したがって、ご自宅にパワープレートやバイオプトロンを設置したり、プロティアDr’sサプリメントを本格的に使用なさる方も多いです。

美容医療でアンチエイジングにレーザーやフィラーであがいてきた人が、メスをいれる美容整形に興味を持ち始めるのもこの世代です。それだけ加齢による変化を実感しながらも「まだ女でいたい」「恋愛したい」と願っている証拠。外見が崩れていくまま「どうしたものかしら・・・」とため息をつくのと、鏡を見て「よし!」と自分を肯定できるかどうかって、恋愛においてもすごく大事だと思いますから。
もし美容整形に飛び込む勇気を応援するどころか妬んでくる人間がいたら、速やかに遠ざかってくださいね。友達なら新しいステージに進んだことを応援してくれるでしょう。人の足を引っ張るようなくだらない人と関わっても時間の無駄なので、自分を応援してくれる人とよりよい関係性を築くようにしましょう。
またいよいよ避けてきた運動に取りかかる方も多い年代というか、これまで運動をしてこなかったことをとことん後悔している人が多いです。
ロレッタでも閉経前後の体型変化に危機感を覚えてピラティスセッションを希望される方は非常に多いのですが、「50代でようやく運動らしいことを人生で初めて始めた」という方は、関節や身体のどこかに既に痛みが出ていたり、全身の柔軟性が低下してしゃがむことすらできないくらいあちこちが拘縮しています。したがって、運動以前に動かなさすぎる関節を考慮しながらのセッションになるため、リハビリ並みの低強度レベルから始めざるを得ません。そうすると本人は「ウエストのくびれが欲しい」のに、それを作るための運動らしい強度の運動になかなか至れないということも。こういう世代の運動への取り組みは、ひたすら気長に根気よく、低強度かつ高頻度が鍵です。
この年代の方に予め心していただきたいのが、何をやっても30代の頃とは違ってなかなか結果が出にくい世代だということ。思春期や産後よりも、もっと太りやすいのが更年期なんです。普通に過ごしていても、筋量や基礎代謝量が低下しているのに舌が肥えているんだから、太っていくのが当たり前なんです。ロレッタのお客様方をみていても、推定5キロ~10キロは増量が見受けられます。
骨組みはかわらないのに、搭載している肉量がこれだけ増えると、膝や関節にも負担がかかって当然ですよね。家に大雪が降り積もったままの状態を想像してください。いくらよい建築士(DNA)が丈夫な枠(骨)を組んでいても、想定以上の負荷(脂肪増量)がかかり続ければ家(身体)も壊れます。したがって、数か月や1年といった短期間ではなく、更年期から老後にかけてのライフスタイル(生活上のあらゆる事象の配分)の設計図を作りなおすぐらいの長期的覚悟をした上で、お手入れや運動、日常生活の改善に取り組むことが肝腎です。
この世代になって結果を急いで出したところで、まずその効果は持続しません。例えば、食事制限だけに頼るダイエットをこの年齢で行うと、身体は痩せてボロボロになり、美どころか健康も損ないます。高重量のウエイトをいきなり上げようとすれば椎間板がつぶれ、急にランニングすれば骨折か半月板が損傷や前十字靭帯損傷しかねません。
また厳しい事実ですが、どんなに全力で取り組んでも、30代の頃と全く同じ体型には決してならない、と覚悟しておいたほうがよいです。ホルモンは、それほどまでに生体にとって最大の変化をもたらすものなのです。
ではエストロゲンの減少にともなう体型の変化とは?
続きは明日。