ロレッタブログ

高須院長に美容整形のことをマジメに聞いてみた - 2018.08.20

■アヒル口、涙袋、みんなキライ。僕の美的感覚とズレている──高須克弥院長インタビュー
高須院長に美容整形のことをマジメに聞いてみた。<第1回>

「今流行りの「アヒル口に涙袋」なんて、銃で撃ってやりたい」って過激だけど、流行を整形で追いかけることに警鐘を鳴らしたい気持ちはわかる。流行はうつりかわるもの。私も整形ではご自身の顔立ちや骨格を最大限に活かす美を追求した方が良いと考えます。

「(手先の器用さと)美容整形外科医として優秀かどうかは別問題」も、常々私が美容外科カウンセリングでお伝えしているとおり。どんなに器用でも美的センスが欠落した人に美は創れません。にもかかわらず、美的センスはおろか、モラルにも欠けた美容皮膚科医&美容外科医が続々と増えていくのは危惧すべき事態ですよね。
でもこれって、患者側にも大いに問題はあるんです。

要所要所でメスを入れたほうが美の完成度は高いのだけど、日本人女性は美容整形の正しい知識を自ら獲得する努力もせぬまま、メスを入れることを過剰に怖がる傾向が非常に強い。多角的に検討、熟考した結果「メスは却下」という結論に至るのなら良いのだけど、自力で調べたり精査することもせず、カウンセリングで医師に意見を乞うこともせず、根拠のない偏見と噂話で怖がりつづける人が多いんですよ。存在しない幽霊に怯えるのと変わらない。これでは時間を無駄にするどころか、精神的にも消耗するばかり。

こういう現状から、技術と知識のレベルの差はまた別として、医者なら誰でも扱えてかつ短時間で稼げるレーザーと注射で荒稼ぎする医師が増えるんです。その結果、ボトックスで顔がこわばり、眉は吊り上がり、ヒアルロン酸等の充填物でフグか風船のようにパンパンに頬が膨らんだ女性も増える。美の完成度は別として、美容市場でメスの需要が少ないのだからメスを握れる優秀な医師は生まれにくくなるんです。ベテラン医師は加齢で引退していくため、加速度的に優秀な美容外科医が減っていくいっぽう。どう考えても患者にとって損でしかないの負のサイクルなんです。しかしこればっかりは、なによりもまず患者が賢くならないとどうしようもない。

さらに「最近は肉体の美しさに執着して、知性や精神的な幸せをないがしろにする人が多い」と語るのは高須院長の師匠である美容外科屈指の名医ピタンギ先生。

女性は自分の人生の肝心なところで手を抜く人が多いらしいのですが、美容外科に限らず、これって女性独特の消極的な生き方の象徴のように感じます。自分を最大限に活かしていきたいのなら、本来は情報収集にしろ生活改善にしろまずは「全て自助努力ありき」で獲得していったほうが後悔は少ないはずなんです。だって自分の身体だし、肌だし、顔だし、自分のキャリアだし、自分の生活だし、自分の人生なんだから。自尊心があれば、肝心なところで手を抜いて流されたツケを最終的には誰かのせいにするなんて、そんなふるまいやあり方が自分にふさわしいなんて、誰だって思いたくないはずですものね。

そのためにもロレッタでは美容外科カウンセリングのサービスを設けています。
信頼できる人や経験者にオープンに心ゆくまで相談して、正しい美容外科やクリニックの利用方法について、存分に賢く情報収集できるようになればいいなと、心から願っています。

医者だから安心。
大学病院だから安心。
肩書が立派だから安心。
雑誌に載っていたから安心。
テレビに出ていたから安心。
立地がいいから安心。
そんな安易な権威で医者やクリニックを選ぶ時代はとっくに終わっています。
特に東京のように美容健康産業が乱立する場所なら、なおさらです。

患者も主体的に学習して、賢い患者になりたいものですね。

続きは明日。