ロレッタブログ

フケやニキビの原因はカビのことも - 2018.11.26

近年オイル美容がやたらと喧伝されたせいで、ご本人の肌質には全く適していないのにオイルや油性製品をせっせと塗布して、お肌が油でテラテラ、ギラギラ、真菌(カビ)も大繁殖状態!という人がたまーに見受けられます。

オイリー肌や汗かきな方、高温多湿時期にヘアにもオイル、ボディにもオイル、顔にもオイルで脂性肌では、マラセチア毛包炎を発症するのは無理もないです。もっときれいになるスキンケア製品や方法はあるのに、とっても勿体ない!!

うちのサロンのお客様は、おそらく世の女性の平均水準以上に美容法を試行錯誤してきた方やマニアックな方、カウンセリング力の高いサロンにその都度相談して自分に本当にあった製品やスキンケア法を見立ててもらいたい、という美意識の高い方が主です。
なので「オイリー肌なのにオイル美容を試して油分てんこ盛り!」みたいなとんちんかん美容法に発展してしまっているケースはあまり遭遇することはないのですが、それでもたまにあるにはあるので、世間一般ベースで考えた場合、相当な数の女性が既にマラセチア菌が大繁殖した状態の毛包炎の皮膚にオイルやら保湿系化粧品をふんだんに塗布して、さらなるカビ繁殖を促しているのではないかと推測。

昔から「皮膚は内臓の鏡」といわれます。内臓や内面に何らかの疾患や異常がある時は、それを反映して最も大きな臓器である皮膚に症状として変化が現れます。通常のスキンケアやかゆみ止め薬が効かないしつこいかゆみやフケがある場合は、化粧品やエステではなく皮膚科医を受診ください。抗炎症薬や内服薬が処方されることが多いです。また、癜風やマラセチアは再発も多いです。0か100かの思考で完治を目指すのではなく、症状の軽減を目指したほうがベター。

また、ストレス度の高い方や神経質な性格などでストレスを特に高く感じやすい思考回路の方には、脂漏性皮膚炎やじんましんなどの皮膚炎が起こりやすいです。これらは疲労による免疫力の低下といった体質や生活習慣全般のありかたも関わってくるので、対症療法だけで治るものではありませんが、いずれも完治というよりは再発が多いです。こちらも症状とうまく付き合っていくと考えたほうがベター。

場合によっては、洗浄剤もコラージュフルフルのような抗菌剤配合のものが望ましいことも。
オイル美容が流行っても、誰でもオイルをなんでも塗ればいい、というものではありません。
素人判断にはくれぐれも要注意です。