ロレッタブログ

「ぼくは、かいぶつになりたくないのに」出版記念座談会 - 2018.12.24

クラウドファウンディング→「親に愛されなかったマイノリティ」の絵本を出したい!から始まったこうき店長の自伝的絵本(文章・中村うさぎ)『ぼくは、かいぶつになりたくないのに』が12/20に発売になりました。すでに各メディアから問い合わせが殺到しているらしい。
人は傷つきが深ければ深いほど、そのことをうまく言葉に表せなくなるものだと思うのですが、こうき君は長年の虐待とネグレクトで言語能力もつたなかったので、絵が自己を表現する方法になりました。

→●『ぼくはかいぶつになりたくないのに』日本評論社

→●アデイ・ラジオ第8回「こうきさんが始めた絵本のクラウドファンディング」

数年前に絵の才能に惚れた相方が自分のワインバーの開店記念にこうき君に絵を依頼したのです。結果、こんなホラーな魔除け(?)が届いたのでした。相方は毎晩営業前に拝んでいるらしい。(笑)こうき君の船出を私たちも応援しています。

先日ご招待いただいた出版記念パーティは、私にとっても宝物のような一夜になりました。
もうこの日が待ち遠しくて・・・!!当日お店に向かいながらも「これは夢じゃなかろうか」と思うこと幾度も。

だって座談会ゲストは内田春菊、斎藤綾子、中村うさぎ、二村ヒトシという一つの時代を築いてきた先生方が一堂に会するんですよ!!!!!!!!!思春期に「ファザーファッカー」「私たちは繁殖している」「愛より速く」と出会った私。昔も今も本の虫で、現在進行形でも愛読している先生方の話を最前列の文字通り目の前でお話が聞けるなんて幸せすぎ・・・。しかもさらに飛び入りで大塚ひかり先生までご参加。

休憩中に私がうさぎさんとお話した内容を、メルマガにも記してくださってさらに嬉しかったな。
(「幸福になりたい」という欲望はあるものの、そこそこの年齢に達しても「自分がどうしたいのかわかりません」「何をしたいのか分かりません」的な、一体何が自分の幸福なのかわからない人々について。個人的には『いい子ちゃん症候群』の典型例と推測する。これについては近日ブログに記しますね。)

私が多大な影響を受けた先生方のご著書。年末年始の読書リストにぜひ。

内田春菊先生は息子さんと当日作ったというメロンパンまで差し入れていただけて、ごちそうさまでした!このインタビュー写真のタツノオトシゴのピアスが当日もとってもお似合いで素敵でした!!
●小説を書いたのは母への復讐。作家・内田春菊、書くことによって楽になることもある

斎藤綾子さんが「(デビュー作は)世界のどこかにきっと自分と同じように感じている人がいるはずと思い、出した手紙だった」と語ったのが衝撃。あれは手紙だったのか・・・!

『なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう。』
『中村うさぎさんからは「ここには二村さん自身が全然でてこないじゃないか」と言われた』

『「源氏物語」最大の教えは、「かえがえのない人なんていない」ということだと私は考えている。』

『私はついに賢者にはなれなかったが、愚者としては生き生きとした人生を歩んだと思う。
だから明日死んでも満足だ。』