ロレッタブログ

60代からの急激な衰弱 - 2019.07.19

60歳前後の友人や知人の話を聞いていると、心筋梗塞(女性)、脳梗塞(男性)の発症が特に増加する年代なのがよくわかります。

先日も知人(60代前半・女性)がヘルプマークをつけていて。どうしたのかと思ったら、今年2月に救急車で運ばれたのだそう。心筋梗塞で即手術。今は外出先で万が一倒れても大丈夫なように、服用中の薬と緊急連絡先として病院と主治医の名前を記しているのだそう。高齢の母親の面倒も見ているので、体力的にも大変でしょう。今日は60代の衰弱について記しますね。

運動嫌いで身体をあまり動かさなかった人は、まず40代後半でガクッときます。疲れやすいのは、少なくなった筋肉でこれまでどおりの生活を送ろうとするからなのです。活力が低下しているので、寝ても疲れがとれない。運動不足だと全身のホルモン分泌や新陳代謝も低下するので、太りやすいし痩せにくい。老化による虚弱の兆候が、少しずつ、しかし確実にあらわれはじめるのが40代です。

その40代からじわじわと低下したエストロゲンの分泌量は、その後は閉経を境に急速に低下します。

40代になるまで身体を『毎日』積極的に動かしてこなかったかた、偏った食生活で栄養バランスが乱れているかたは、健康の土台となる生活習慣が確立できていないません。そのまま閉経すると、いよいよ長年のツケがまわってきます。つまりどういうことかというと、閉経後の新しいホルモンバランスに適応するどころか、老化が急激に進行するので、あれよあれよという間に衰弱するのです。60代で介助や介護が必要になるかたは、決してめずらしくありません。

結局60代で元気はつらつとちゃきちゃき動ける人って、若い頃から外交的なんです。思考も楽観的でポジティブで、好奇心旺盛。閉経後はエストロゲン分泌低下と共にアンドロゲン分泌が優位になるので、こういうもともと明るくて元気でポジティブな人は、ますます元気を増すのです。

つまり、60歳前後の老化の「のりこなし」には、長年の生活習慣のツケのたまり具合と、ご本人の性格、そして生きる気力の有無が影響します。つまり、60歳以降も健康に生きることに楽しみを見いだせているかどうか、です。

つづきは明日。